金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

選挙はがきが初恋の思い出をはこんだ

2013年07月13日 | うんちく・小ネタ

参院選挙が近い。時々立候補者から選挙はがきが届く。その中に気になる一枚があった。その候補者は知らないが、「娘の〇〇をよろしくお願いします」と書いていた応援人の一人は知っている。その人は中学生の同級生でほぼ初恋の人だったからだ。田舎の小学校から編入で都会の進学中学に進んだ私にとって都会の女学生はまぶしかった。とりわけそのYさんはフランス人形のように可愛らしかった、と記憶している。

だが恐らく多くの初恋がそうであるように、私の淡い憧れの気持ちも実を結ぶことなく萎んでしまう。田舎育ちの少年が、華やかな町の娘を魅了することはなかった。年月は流れて40数年後、東京地区で同窓会があった。そこでYさんと再会。小説の世界では、何か展開のありそうなところだが、現実の世界では何も起こらない。ただ彼女は今も音楽活動に力を入れていること、一度離婚したが今は再婚して幸せに暮らしていること、Facebookをやっていることがわかった。Facebookでは彼女の活動を時々見ることがある。

Yさんの娘さんは、反保守の某政党から全国区で立候補している。その政党は強く脱原発を訴えている政党だ。そういえばYさんもFacebookで盛んに脱原発を訴えていたことを思い出す。現実の世界を離れて、理念だけでいえば「脱原発」「反原発」もありえるかもしれない、と私も思う。しかし化石燃料資源がないこの狭い列島、しかもかなりの原発がすでに建設されているという現実に立つ場合、そうきっぱりと「脱原発」とは言えないなぁ、と私は思い選挙はがきを横に置いた。

ふと、中学時代に運命の女神の力でYさんと仲良くなり、その後一緒に暮らすようなことがあったとすればどうなったのだろうか?という思いがよぎった。強い正義感、理想主義、環境や自然を愛する心と行動力・・・・中学生の頃はYさんの中にそんなものは感じなかったけれど、その頃から萌芽はあったのだろう。

それに較べて私は若い時からかなり現実的な男であり、泥臭かったなあ、と思う。政治的主張は個人主義色の強い保守(アメリカの共和党に近いか)、ということで終始一貫している。一貫しているといえば響きが良いが、悪く言うとあまりに現実肯定的か・・・・・

人は変わるようで、芯の部分は意外に変わらないものなのだろう。ということは仮にYさんと仲良くなることがあったとしても長続きはしなかったのではないか?つまりsour grapesだったのだ、と都合の良い結論を出した。

コメント
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