ブログの読者の方の中には「金融そして時々山」と言いながら、最近は山の話題が少ないと思われる方もいると思います。でも1週間ほどお待ちください。今週末は北アルプスの一番深いところを歩いてくる予定です。週間天気予報では、天気は良さそうですから、きれいな写真を撮ることができると思います。
予定しているルートは、大町温泉郷から高瀬ダム経由で烏帽子岳に登り、野口五郎岳を経て、鷲羽岳に登り、黒部五郎岳を経て、飛越新道を降り、平湯に出るというもの。山中3泊の縦走で毎日結構歩くことになるはずです。縦走に重いカメラを持って行くのは、少々辛いのですが、想像される絶景を思うとOlympusの一眼OMDを持って行かざるを得ません。
その分他の装備、特に衣料関係は極力軽くすることにしました。軽くするといっても、この時期標高3千メートル近い稜線の最低気温は5度前後になると思いますので、ある程度の防寒装備は必要です。また体が下界の夏の暑さモードなので、気温以下に寒く感じると思います。
一方初日は標高1,300mから烏帽子岳2,628mまで一気に登ります。「ブナ立尾根」コースで北アルプス3大急登の一つです。ここでは汗をたっぷりかきそうです。
暑さと寒さが同居する秋山では、小まめな体温調節がポイントになります。また好天が予想されるとはいえ、降水確率も20%程度あると予想されていますので、雨具や撥水性のアウターは必携です。
これらの問題を解決するのが、Layering(重ね着)です。
今回の上衣は基本的に写真の3層構造にしました。Base layerと呼ばれる肌着①は、ポリエステル100%の長袖。モンベルで「ウイックロン」という商品名で売られています。「通気性と保温性を両立させ、汗冷えから体を守る」というのがうたい文句です。
中間のLayer②は断熱層Insulation Layerと呼ばれます。これには裏起毛があり、撥水性の高いナイロン素材を選びました。ソフトシェルというカテゴリーの商品で商品名はモンベルのクリマプロです。モンベルは数種類のソフトシェルを販売していますが、違いは良く分かりません。
アウター③は軽量の雨具にしました。私は夏用・積雪期用(インナー付)2種類の雨具を持っていますが、軽い方の夏用を選択。ソフトシェルとの組み合わせで氷雨が降っても凌げるとの判断です。
ブログを書いている内に山への思いが募ってきました。昨年は黒部源流の赤木沢を登り、北ノ股岳から太郎小屋を経て折立に降りました。今回は一部このルートをたどります。
赤木岳から北ノ股岳につながる広々とした尾根や黒部から吹き上げる風にそよぐ草紅葉を思うと胸が熱くなります。赤木岳から折立の道は長くうんざりしたことを思い出すのですが、辛いことより楽しかったことの方が印象は強いですね。だからまた山に行きたくなるのでしょうね。