10月の3連休に連泊した越後の清水の民宿・雲天を推奨したいと思います。
越後湯沢に近い清水街道の終点・清水集落の入り口にある民宿・雲天は登山愛好家にはなじみの深い宿です。
宣伝すると更に多くのお客さんが来て私の予約が取りにくくなる懸念はあるのですが、この連休2日にわたってお世話になったので宿のために紹介しておきたいと思います。
建物は一世紀前の庄屋さんの家を25年前に移築したもので立派の一言に尽きます。
玄関に近いところには大きな炉端があり、ご主人が夕食に鮎を炭火で1時間かけて焼いています。炉端に座っていると時間がゆっくり流れます。
夕食は山菜・キノコ・地物の野菜と鮎です。これが地酒に合ってお酒が進みました。
二泊目に「地物ならイノシシ鍋でもないの?」とご主人に聞いたところ、雪が深くてイノシシはこの地では暮らせないということでした。一見愛想のないご主人ですが、本当はとても親切なお方です。車で入山しない単独・少数の登山者を登山口まで送ってくれるなどサービス満点です。
普通朝発つ時に宿代を払うのですが(山小屋では到着時支払が普通)、ここではお帰りの時に払ってくださいと言われました。何故なら登山者の人が無事に下山したかどうか確かめるためです、とおかみさんは言いました。
世知辛い世の中心配になる位、気持ちの良い方が経営されている宿です。
清水は名峰・巻機山の麓の集落ですから巻機山登山の方が多く泊まります。でも常連の方は近郷の八海山登山の折りにもここに泊まられる方も多いとか。
また厳冬期の巻機山は登山に適さない時期ですが、この宿を愛する人はスキーツアーの宿泊場所としても利用されるようです。
私は登山をされない方が泊まれられても、落ち着いた一夜を過ごすことができる良い宿だと思いました。
ここで提供されるお酒は八海山を始め地酒です。これが美味しい。南越後を旅するなら立ち寄ってみたい宿だと思います。
ということで目一杯宣伝しましたが、このブログを見てお客様が増えるて私の予約が難しくなると大変だ(そんなことはないか?)と多少危惧しています。