金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

世銀の成長予想、世界ベースでは変わらず。日本は上方修正

2017年06月05日 | 投資

世銀は昨日今年と来年の世界の経済成長率予想を2.7%、2.9%と発表した。これは今年1月の予想と同じだった。

「製造業と貿易が増加し、信頼感は改善し、国際金融の状況は良好」であることがその理由だ。

一方世銀は政策の不確実性は高止まりし、金融市場のボラティリティは現在の低レベルから高まる可能性があると指摘している。

世銀はPolicy uncertainty is likely to remain high in 2017.と述べているがuncertainty(不確実さ)とはリスクの同義語である。

政策面では主要経済諸国の金融政策や貿易政策が突然変わる可能性がある。突然変わる可能性が高いという意味では米国のリスク(不確実性)は高そうだ。今回の世銀予想はトランプ政権が提案している減税案やインフラ投資案を具体的内容や時間軸が示されていないから反映していない。

世銀はユーロ圏の今年の経済成長率予想を1月より0.2%引き上げて1.7%とした。金融緩和政策の持続と、内需・外需とも堅調という判断に基づくもの。

また日本については、半年前の予想より0.6%引き上げて今年の経済成長率予想を1.5%とした。世界経済の活況と金融緩和策の持続が経済成長を押し上げるだろうという判断だ。

なお世銀は中国経済については、成長予測を6.5%に据え置いた。

 

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ミケルソン、娘の卒業式のためUSオープン欠場の可能性

2017年06月05日 | ライフプランニングファイル

最強のレフティと呼ばれているフィル・ミケルソンが今年のUSオープンの初日が娘の高校卒業式と重なるため、欠場する可能性が高いことが分かった。

メモリアル・トーナメントでのプレー後、ミケルソンはメディアに「全米ゴルフ協会にUSオープンを欠場する可能性が高い」と告げたと。

6月15日始まるUSオープンは、ウイスコンシン州で開催される。一方ミケルソンの娘アマンダさんの卒業式は同日カリフォルニアで行われる。

ミケルソンは天候等でUSオープンの予定が変わる可能性があるので、正式な欠場決定はぎりぎりまで延ばすといっているが、欠場となる可能性が高い。

USオープンでミケルソンは6度2位になっているが、一度も優勝をしたことがない。ミケルソンにとって、USオープンで優勝し、グランドスラムを達成することは悲願だったが、今年はそのチャンスを失うことになるだろう。

USオープンは米国の私立学校の卒業式と重なることが多い。

ニューヨークタイムズによると、ジャック・ニコラウスは、子どもの学校に頼んで、卒業式の日にちを変えてもらったことがあるという。

ニクラウスは笑いながら「学校には多額の寄付をしたよ」と言ったという。

この話を聞いてミケルソンは笑いながら「僕にはそんなお金はないよ」と返事をした。

アマンダさんは卒業生代表として、スピーチを行うことになっている。彼女のスピーチの故ミケルソンがUSオープンを欠場するのか、スピーチがなくても卒業式に出席するのかはちょっと興味があるところだが、恐らくスピーチがなくても卒業式を優先するのではないか?と私は考えている。

自分を振り返ってみると、娘たちの高校の卒業式に出席した記憶はない。大学については下の娘の卒業式には出席したが、上の娘の卒業式はアメリカだったので行くことができなかった(家内は行ってくれたが)。

最近日本では子どもの入社式に親が出席するケースがでている。その一方で親が大学の卒業式に出席するのは過保護ではないか?という声もあるようだ。

アメリカでは入社式に親が出席するという話は聞かない(というか採用時期がバラバラなので入社式がない?)が、卒業式には多くの親が出席している。それは保護という意味ではなく、学業を達成したことをともに喜ぶという主旨からだろう。

ミケルソンの決断については、米国のメディアを見ると評価する声が高い。

米国では仕事よりも家族の重要なイベントを大事にするという価値観に揺るぎはないようだ。保護や過剰な干渉と家族の喜びを分かち合うことの区別がついているように思われる。このあたりは米国の良いところのような気がする。

 

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