昨日(8月11日)米国株式相場は反落した。ダウは104ドル0.38%、S&P500は26.78ポイント0.8%の下落。ハイテク銘柄が多いナスダックの下げ幅が一番大きく185.53ポイント1.69%下落した。
S&P500は7日連続の上昇が止まった訳だ。米国株式相場にはサマーラリーという言葉があり、7月初めの独立記念日から9月初めのレイバーディにかけて株価が上昇しやすい傾向にあることを指している。
何故夏に株価が上昇しやすいか?というと投資家が長期休暇に入る前に株を買うので株価が上昇する傾向が強いそうだ。
今年はこれに加えて経済活動がコロナウイルスの影響から立ち直る見通しが追い風になる場合があるようだ。
ただし昨日に関してはコロナは逆風だった。つまり景気対策に対する政権と民主党の交渉が暗礁に乗り上げていることに投資家が嫌気をさし、引けにかけて売り圧力が高まった。
またセクター別ではこれまでパフォーマンスが良かったハイテクが売られ、出遅れていたセクターに資金が回った。これは長期的に相場を押し上げていく上では必要なセクターローテーションというべきだろう。
どんなにファンダメンタルがしっかりしている相場でも一休みはある。ましてコロナウイルス問題で不確実さがあふれている現在、8月だからといって株価が上昇し続ける方が異常かもしれない。
まあ底固めのための必要なお休みと考えておこう。