夏休みシーズンで取引高が減少する中、S&P500は2月19日につけた高値3,386.15ポイントに迫っている。昨日は9ポイント上昇して3,381.99ポイントで引けた。
WSJにはボストン・パートナーズの市場調査部門の責任者の「高値更新は時間の問題だ」というコメントを紹介していた。3月の底値から米国株は上昇に転じ、今月も今のところサマーラリーで上昇が続いている。
この上昇相場に乗り遅れた投資家もチャンスがあれば、乗り遅れを取り戻そうと虎視眈々とチャンスを狙っている訳だ。資金は潤沢にある。各国政府がコロナウイルス対策で家計に大量の資金を供給したからだ。
その大量の資金は投資先を求めてウズウズしているのだ。もちろんこの先景気が急速に回復するという保証はない。しかし投資の世界には常に保証はない。あるのは蓋然性だ。起こりうることの確率の高さだ。
おそらく投資家が景気の回復についてあるレベルの自信を持った時、待機資金は株式市場に殺到しS&P500を未踏の高みに押し上げるだろう。理由は簡単。お金がダブついているからだ。
ところで昨今はやりのロボット運用がこの時期どのような資産配分を行っているのか?見てみるのも一つの参考になるだろう。私が利用しているTHEOのグロース運用(一番積極型)では、米国の成長株25%、米国の大型割安株20%、日本株19%、中国大型株・台湾の大型/中型株・インド株合計19%、ユーロ圏大型株18%となっている。
グロース運用というのに割安株が2割も入っているなど気になるところもあるが、まずまずの資産配分プランだろう。自分で運用している分はGAFA偏重型で今のところ、ロボットよりはるかに高いパフォーマンスを叩き出しているが、complacencyに陥っている可能性もなきにしもあらずだ。
「大量に余っている資金はいずれ株式投資に向かうしか行き場はない」というマントラを信じるならば、この相場はそれ程難しいものではないかもしれない。