コロナウイルス感染拡大は色々なものを変えています。
満員電車での通勤を避け、テレワークを選択する人、時差出勤をする人、自転車通勤をする人が増えました。お盆の帰省者は減り、お祭りも中止あるいは規模縮小となっています。
コロナウイルスは株主総会も変えています。
先日送られてきた株主総会招集通知には「株主の皆様の感染リスクを避けるため、本年は株主総会当日のご来場をお控えいただき、書面の郵送またはインターネットによる議決権の行使をご検討ください」とありました。
会社提案に賛成な先なので、インターネットで議決権を行使しておしまい、とすることにしました。
過去に私は何度かPCを使って議決権を行使していますが、今回はスマートフォンでQRコードを読み取る方法で議決権を行使することにしました。
これが実に簡単で、QRコードを読み取ると私の名前と議決権数が出てきます。また最初に「すべての会社提案に賛成する」というボタンがでてくるので、これをクリックするとそれで終わりです。実に簡単。
コロナは株主総会を変えると思います。
- 企業は株主に総会に来ないでくれと頼み、これまで出席者にお土産を渡していた企業はお土産を廃止する。
- スマートフォン経由の議決権行使の便利さを知った株主はそれ以降スマートフォン行使を行うようになる。
- ついつい「すべて会社提案に賛成」がデフォルトモードになり、すべて賛成の人が増えるかも? まあ、これは根拠の薄い推量ですが。
スマートフォンが経済活動に占める役割はますます大きくなるでしょう。企業側としては株主総会の時だけ議決権行使を依頼するのではなく、スマートフォンを通じて、日頃から企業の状況を分かりやすく説明することが求められる時代が来る、と私は考えています。
もしそうなればそれはコロナの数少ないプラス効果かもしれません。