2ヵ月ほど近くの整骨院で「楽トレ」に通っていました。「楽トレ」というのは筋肉に電気刺激を与えて筋力を強化する一種のトレーニングです。テレビのコマーシャルで目にするライザップもこの電気刺激法EMS(Electrical Muscle Stimulation)の一種ですが、流す電気の周波数が違うようです。「楽トレ」の宣伝文句では「楽トレ」の電気は体の奥のインナーマッスルたとえば腸腰筋にまで届くというものでした。
さて私が受けた「楽トレ」は腸腰筋を鍛えるもので、今年の春の手術(気管支拡張症)前後以来の運動不足で体幹が弱っていたことが気になっていたからです。
体幹の弱りを実感したのは6月の初めに独りで登りに行った三頭山の降りでした。私は比較的降りは得意なのですが、その時は体幹がブレていたようで、帰宅後左右の足に強い筋肉痛を感じました。整骨院で見てもらったところ、「体幹を支えるインナーマッスル(腸腰筋)が弱くなっています。腸腰筋を鍛える効果的な方法が高周波で筋肉に刺激を与える方法です。一回(15分)で腹筋運動何百回分の効果がありますよ」という話だった。そこでやや半信半疑ながら24回のトレーニングを予約し、先日漸くコースが終了した。
「楽トレ」の効果としては、体が引き締まり腹回りが締まるというものも書いてあったがこちらは今のところ目立った効果なし。
ところが昨日御岳沢から鍋割山・奥の院と御岳山周辺を登山したところ、下山時に体幹がしっかりしているという実感を得ました。そして今日になっても三頭山の時のような筋肉痛は起こりませんでした。
このことから私の場合「楽トレ」は腸腰筋を鍛える効果があったと言えます。なお一度腸腰筋を鍛えると10年20年と長期にわたって効果は持続するそうです。つまり私の場合死ぬまで強い腸腰筋に支えられることが可能だ、ということでしょう。インナーマッスルがしっかりしていると転倒防止につながり長時間歩行が可能で、これは健康維持のポイントでしょう。そう考えると24回のトレーニング代は安いものです。もっとも「楽トレ」のうたい文句が正しければ、ですが。