昨日(2月1日)米国連銀は2日間のFOMCを終え、0.25%の政策金利引き上げを決定した。
株式市場は午前中は水面下で取引されていたが、午後に予想通りの政策金利引き上げのニュースを受けて一気に上昇した。
ダウは0.1%の上昇にとどまったものの、S&P500は1%上昇し、ナスダックは2%上昇した。
パウエル連銀議長は「インフレ鎮静化の動きが始まったと初めていえると思う」と述べたが、「連銀はまだまだやるべきことがある」といって早期の利上げストップや年内の金利引き下げ観測に警告を与えた。
ただし市場は議長の警告を無視した。つまりインフレ鎮静化というところだけを信じたという訳だ。人は自分が聞きたいことだけを聞いているのかもしれない。
WSJはInvestors aren't buying it(投資家はそれ~警告~を信じなかった)と述べている。余談だがInvestorsの文章を翻訳アプリDeepLは「投資家はそれを買っていない」と訳してしまう。Buyには「買う」という意味の他に「信じる」「受け入れる」という意味があるのだが、さすがのDeepLもまだ未熟で「信じる」を選択できなかったようだ。
本題に戻ると金利先物市場では、今後の利上げの見込みは0.25%の引き上げが後1回で、来年末までに連銀は金利水準を少なくとも現在の水準まで戻すという読みが主流になっているということだ。