金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

マーケットはパウエル議長の言葉の半分を無視して上昇

2023年02月02日 | 投資
 昨日(2月1日)米国連銀は2日間のFOMCを終え、0.25%の政策金利引き上げを決定した。
 株式市場は午前中は水面下で取引されていたが、午後に予想通りの政策金利引き上げのニュースを受けて一気に上昇した。
 ダウは0.1%の上昇にとどまったものの、S&P500は1%上昇し、ナスダックは2%上昇した。
 パウエル連銀議長は「インフレ鎮静化の動きが始まったと初めていえると思う」と述べたが、「連銀はまだまだやるべきことがある」といって早期の利上げストップや年内の金利引き下げ観測に警告を与えた。
 ただし市場は議長の警告を無視した。つまりインフレ鎮静化というところだけを信じたという訳だ。人は自分が聞きたいことだけを聞いているのかもしれない。
 WSJはInvestors aren't buying it(投資家はそれ~警告~を信じなかった)と述べている。余談だがInvestorsの文章を翻訳アプリDeepLは「投資家はそれを買っていない」と訳してしまう。Buyには「買う」という意味の他に「信じる」「受け入れる」という意味があるのだが、さすがのDeepLもまだ未熟で「信じる」を選択できなかったようだ。
 本題に戻ると金利先物市場では、今後の利上げの見込みは0.25%の引き上げが後1回で、来年末までに連銀は金利水準を少なくとも現在の水準まで戻すという読みが主流になっているということだ。

 
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対話型人工知能ChatGPTの有料版がまもなく登場~最初は米国から

2023年02月02日 | デジタル・インターネット
 昨年11月末にお試し版が登場して以来人気が高いChatGPTに有料版が登場するというニュースがWSJに出ていた。
 有料版の名前はChatGPT Plusで昨日人工知能を運営するオープンAIによると、毎月の利用料は20ドルということだ。
 なおオープンAIは無料版を引き続き提供するが、利用者が集中する時間帯では無料版のアクセスは制限されるが、有料版には制限がかからない。
 また新しくリリースされるサービスに優先的にアクセスする権限が付与される。
 有料版は今後数週間の内に米国で販売されその後他の国にサービスを広げる予定で、興味のあるユーザはウエイトリストに登録できるそうだ。
 穿った見方をする人はChatGPTは、グーグルのような検索エンジンを駆逐する可能性があるといっている。
 ChatGPTを使うと「世界の10大河川の名前と川の長さをリストにする」といった作業を瞬時にこなすことができる(ただし現在のところ書き出す事実の信頼性には注意を要するが)。
 検索エンジンのライバルになることは間違いないだろう。
 いや検索エンジンのライバルになるだけでなく、上司にいわれて調べものをしたり、それを転記しているだけの人には手強いライバルになることは間違いない。
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