クレジットカードの利用明細のweb化は2年ほど前から進んでいますね。私も自分の利用明細は総てweb化していますが、家内のビューカードだけはweb化していませんでした。家内のビューカードはSuica一体型でSuicaチャージ以外には使っていません。コロナ騒動以降家内はほとんどSuicaへのチャージがほとんどなかったので、利用明細が郵送されてくることがほとんどなかったのです。
ところが先日送られてきた利用明細に来月から1件当たり99円の交付手数料を取ると書いてあるではありませんか。手数料免除の条件として、1947年以前にお生まれの人やゴールドプラスカードの人などとありますが、残念ながら該当しません。
そこで慌てて郵送停止の手続きをwebで行ったのですが、これに少し手間がかかりました。というのは家内はweb明細の登録はしているのですが、使ったことがないので、アカウント名を忘れていたのですね。
利用明細をwebで見るには、カード番号やメールアドレスの他にアカウント名を登録する必要があるのです。だがこれはどう考えても屋上屋根を重ねるようなもの。たとえばアマゾンの手続きはメールアドレスだけで済みますし、本人認証を強化する場合は携帯電話にショートメッセージが届く場合があります。
これに較べて日本のクレジットカードなどでは、アカウント名の作成を求められることが多いと思いますね。
高齢化が進む時代。覚えることはできるだけ減らすのが、ユーザにとってもサービス提供者にとっても重要な課題と思うのですが、いかがなものでしょう?
ここで思い出したサラリーマン川柳を一句。
「デジタル化しますと紙で通知」
会社の中でデジタル化をすると通知しても中々進まないものです。
しかしたとえ99円でもお金がかかります、ということになると一生懸命デジタル化に取り組むのが人というものです。
どうも人は「お金を貰える」からデジタル化に取り組むというより「お金を取られるのが嫌だ」からデジタル化に取り組むという傾向が強いですね。
これは行動経済学の知見からも証明できると思います。
政府が本気でデジタル化を進めるなら、このホラーストーリーを使うのが手かもしれませんね。