ハイテク関連のサイトでChatGPT関連のニュースを目にしない日が少ないほど会話型人工知能の人気は高まっている。
ChatGPTを作り、運営しているのはオープンAIというスタートアップで、マイクロソフトが巨額の出資をコミットしている。
会話型人工知能についてはやがて検索エンジンを駆逐するのではないか?と予想する人もでてきた。
私もその可能性が高いと考えていた。
検索エンジンの王者といえばグーグルだが、グーグルが黙っている訳がない。
グーグルはBradと呼ばれる新しい実験的なサービスを提供すると今週月曜日に発表した。これはユーザーが投げかけた質問に対して、ウェブから引き出した情報をもとに、テキストによる回答を生成するというものだ。
一方マイクロソフトは検索エンジンBingの中にチャットボットを導入したバージョンを発表した。
今朝私は日本語版Bingのチャットボットを使ってみたが、これは入力に対する回答がでたらめで今のところほとんど使えないものだった。
これに較べるとChatGPTはかなり精度の高い回答を提供する。
たとえば「日本語の格助詞”が”と”は”の使い分けは?」などという質問にもかなり的確な回答を示してくれた。これは日本語レッスンに役に立つので助かる。
グーグルのBradがどのようなレベルなのかは分からないが、グーグルが持っている膨大なデータが一つの強みであることは間違いない。
今年は年初から会話型人工知能の戦いが熱い。
マイクロソフトとタグを組んだオープンAIが勝つのか?グーグルが勝つのか?あるいは双方が成功するのか?あるいは第三者が出てくるのか?
そのあたりは分からない。
分かっていることはただ一つ。会話型人工知能はハードディスク型仕事人を駆逐するということだ。ハードディスク型というのは、色々な情報や知識を蓄えていたり、それらの在処をしっているが、それをビジネスに有効に活用できない人間のことである。