一昨日(2月10日)関東地方に大雪の予報が出た中、前から予定していた長野県は小諸市の高峰温泉に出かけました。
標高2千メートルの高原に位置し、四季折々の自然を楽しむことができる高峰温泉は人気の宿です。
3人部屋で一泊二食17,600円は山小屋風の宿にしては安いという訳ではありませんが、質の高い温泉やホスピタリティ溢れるホテル従業員の応対を考えるとリーズナブルだと思います。
高峰温泉は「日本秘湯を守る会会員」の宿です。秘湯を守る会の会員宿は私の直感では周辺の宿より宿泊料が5千円程度高くなる傾向があります。もっとも総ての秘湯を守る会の宿が5千円のプレミアムに相当する価値を提供しているとは思いませんが、この宿は間違いなくその価値を提供しています。
まず高原全体が雪に覆われるこの時期は、スキー場横の駐車場から宿まで雪上車による無料送迎があります。
荷物の積み下ろしや宿内への搬入、宿泊部屋までの荷物の搬入などとても親切です。昨今従業員不足でサービスレベルが低下しているホテルやレストランが増えていますが、この宿は従業員が多く、皆さんがとても気持ち良く接客してくれたのが印象的でした。
食事は普通です。特に目を引く料理はありませんが、野菜が多く全体としてヘルシーな感じです。ご飯がもち米が入っているのか?と思うほど粘り気があるのが印象に残りました。
休憩室の窓越しに野鳥や小動物の観察ができることもこの宿の贅沢です。
朝一番に餌場に集まったのはホシガラスでした。
次にやってきたのはカケスです。
次にリスが登場しました。リスが顔を出すとホシガラスなどは逃げてしまいました。
これらの野鳥や小動物の餌は従業員の方が毎日供給しているそうで、朝食前には野鳥の生態などについて説明がありました。野鳥好きの人には魅力の宿でしょうね。
温泉は露天風呂を含めて3つあります。屋内の風呂には普通の湯温の温泉とぬるめの温泉があり、ぬるめの温泉はリラックスに向いています。
この時期高峰温泉に泊まる人多くの人が楽しむのが、スノーハイキングです。宿ではスノーシュー、ストックはもちろんのことスパッツや登山靴の無料貸し出しを行っていますから、急に思い立ってスノーハイキングを行うことも可能です。
スノーハイキングの対象としては、手頃な高峰山や水ノ塔山があります。
写真は朝宿から見た水ノ塔山です。
青空の下ふかふか雪を踏んで歩くスノーシュー歩きは楽しいですね。
水ノ塔山へのルートにはピンクリボンが整備されています。コースメンテナンスも宿の人が行っているのでしょうね。
そんなことを考えるとお値打ちな宿だと思いますよ。