金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

キャリア60年時代の絵を描ける人と社会が生き残る

2023年02月13日 | ライフプランニングファイル
 WSJにHere Comes the 60-Year Careerという1.2万字程の長めの記事がでていました。タイトルは「60年キャリアの時代になる」という意味でしょう。
 キャリアという言葉は奥行きの深い言葉ですが、ここではさらりと「職業を主軸とした人生経験」ととらえて記事を読むことにしました。
 まず「60年キャリアの時代になる」その前は何だったのか?というと伝統的な40年キャリアの時代です。つまり20代の初めから仕事を始めて60代の始めに仕事を終えて退職し、シニアライフを迎えるというキャリアモデルが、米国でも日本でも社会のデフォルトモデルになっていたのですね。
 それが60年キャリアになるというと80歳位までキャリアが続く時代になるということです。ここではキャリアという言葉を職業を中心とした人生経験から、世の中と関わり続ける人生経験という位に読み替えた方が良いでしょう。
 つまりキャリアという言葉を「簡単に」かつ「包括的」に説明するのはそれ程簡単ではありません。
 恐らく学校で勉強したり、職業に従事したり、仕事を休んで放浪の旅をしたり、また復職したり、家族を育んだりしながら、長い人生を旅する道のりをキャリアと呼ぶのが正しいのでしょう。

 記事を書いたHymowitzさんという人は、「60年キャリアの時代では、40年キャリアの時代のように梯子を登るといった直線的感覚でキャリア形成を行うのではなく、ジャングルジムを登るように横に動いたり、段を飛び越えたりするようなキャリア形成が必要」でそのためには「長い人生を通してペース配分を行うこと」や「生涯学習」が必要で、「柔軟性」が非常に大事だと述べています。
 日本の社会や経済は長い停滞期の中にあります。その大きな原因の一つが職業の流動性が低いことにあると言われています。
 WSJの記事をベースに考えると日本の社会は40年キャリアモデルで動いてきたのですね。
 本来であれば最も早く超高齢化社会を迎えた日本こそ60年キャリア型の社会を目指さないといけなかったのに。
 どうして日本の社会がそのように変われなかったのか?というと「梯子を登る」ことを重視した社会だったからです。梯子ではなく、ジャングルジムを渡るようなキャリアパスを是認する社会であれば、もっと早く60年キャリア時代に対応できたかもしれませんね。
 中々変わることができない日本の社会ですが、世の中が変わるのを待っていると自分の人生が終わってしまいます。
 一人一人が60年キャリアの時代をどう生きるか?を考え行動する必要があるのでしょうね。
 
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オープンAIの絵画人工知能DALL-2で遊んでみました

2023年02月13日 | デジタル・インターネット
 私たちの仲間の間でちょっと話題になっているのが、会話型人工知能ChatGPTです。仲間の元大学教授が「コンピューターとナマで会話しているようで本当に感動しました。SF映画のシーンが現実になったような気がします」と語っていました。
 このChatGPTを開発したオープンAIという組織は文字で絵画を描く人工知能DALL-2を提供しています。一定範囲の利用は無料なので試してみました。
 サインインして「スキーで斜面を滑っている絵を水彩画で描いて」と指示をだしたところ4枚の絵を描いてくれました。
その中の一つがこの絵です。
今回指示文は英語で書きましたが、日本語にも対応していますので、日本語で指示を出してOKだと思います。
絵はうまいとはおもいませんが、一つの使い道は著作権が自分にあるので、気兼ねせずに公開できることではないか?と考えています。
日本語教育でモノの絵と日本語・英語を併記したカードを作ることがありますが、簡単に他人の著作権を気にせずにカードを作ることができそうだと考えています。
 
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