金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

残暑は山の湿原で

2011年08月29日 | 

8月29日月曜日、朝からミンミンゼミが激しく鳴いている。暑そうな一日だ。今週末は2週連続で山に行く予定だ。行き先は八方尾根から唐松岳往復。北アルプスの夏は短いから、高山植物は期待できないかもしれない。それと気になるには台風の状況だ。

昨日歩いた入笠湿原には多くの花が咲いていた。何種類か写真に撮ったがきれいに写っているものは少なかった。やはり花を撮るのであれば、望遠レンズと三脚を持ち、一人でゆっくり時間をかけないといけない。数少ない写真から2枚を紹介。これはエゾリンドウ。

Ezorindou

これはマツムシソウ。ネットで花言葉を調べると「恵まれぬ恋」とか「未亡人」とあった。

Matumusisou

ゴンドラ乗り場からは八ヶ岳山麓の原村や富士見方面が見えた。

Sannroku

日差しは強かったが湿原を渡る風は涼しい。山の湿原は季節を先取りしている。

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入笠山の蝶、とんぼは人を恐れず

2011年08月28日 | 

8月28日日曜日、晴れ時時曇。蓼科の某氏別荘からレンタカーで入笠山の麓、富士見パノラマリゾートに行った。ここから1,600円払ってゴンドラで入笠湿原を往復するというのが今日のトレッキングだ。トレッキングとしてはいささか志が低いが、昨夜しこたま飲んでいる上、午後2時には茅野を発つのでまあ妥当な所である。

私は富士見パノラマリゾートに来るのは二回目だ。一回目は数年前の冬、蓼科山の単独行をする前日、ショートスキーでここの人工雪の斜面で遊んだことがある。だが雪のない時は今回が初めてだ。

ゴンドラ終点から10分程歩いたところに、入笠湿原という良く手入れのされた湿原がある。ここにはあざみやエゾリンドウなど色々な花が咲いていて、散策者の眼を楽しませてくれた。でも僕が感心したことは、この湿原の蝶やとんぼは人を恐れず、被写体になってくれたことだ。今回はソニーの一眼デジタルNEX5に標準ズームというスナップ写真モードだったが、被写体が逃げないので結構近づくことができた。

まず赤とんぼの写真を二枚。

Akatonnbo2

Akatonnbo1

あざみにとまるアサギマダラだ。ピントが薊の花に合っているのが残念だ。オートフォーカスにしているとどうしてもこうなってしまう。

Madarachou

あざみにはエルタラハも来ていた。

Erutateha

コヒョウモンという蝶もいた。

Kohyoumon

入笠湿原の蝶やとんぼは近付いても逃げずに被写体になってくれた。これが捕獲の恐れを知らない鷹揚さからくるのか、晩夏で疲れていたからなのかは分からない。豊富な草花は色々な蝶を呼び、きれいな水流はとんぼの繁殖地となる。

入笠湿原は近くてコンパクトで中々見応えのあるスポットだった。

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霧雨の白駒池は水墨画の世界

2011年08月28日 | 

8月27日土曜日、某ローターリークラブのトレッキング同好会と北八ヶ岳の「にゅう」に行った。「にゅう」とは奇妙な名前だが、白駒池から中山峠に向かう稜線上にある小さな岩峰である。ある道標に「にゅう」(乳)と書いてあったから岩峰の姿が乳房に似ているのだろうか?

スーパーざすあ1号で9時過ぎに到着した一行は、レンタカーを借りて麦草峠に向かった。八ヶ岳を覆う雲は厚く眺望はほとんど期待できない。10時10分過ぎに麦草峠手前の無料駐車場到着。ここに車を止めて「にゅう」を往復するのが本日の計画だ。10時30分出発。このコースは偶々数日前のNHKの登山教室的番組で取り上げていて、今回の参加者の中にもこの番組を見たという人がいた。その影響もあるのか、白駒池からにゅうの登山道は結構混んでいた。

Mugikusa

白駒池手前のシラビソの原生林は苔むして趣がある。小雨が降ってくるが、森は雨だれを優しく受け止めてくれる。登りは白駒池の東岸を回ってにゅうへの登山道に入った。距離はこちらの方が近いが池の景色を楽しむなら反対側の西岸の方が良さそうだ。

にゅうへの登りは最後の標高差150mがきつい。濡れた岩や木道は油断をすると滑る。トレッキング歴の浅い人には少しこたえたようだ。

12時25分にゅう到着。麦草峠から1時間半の歩行タイムだった。

New

にゅうの佐久側は深く切れ込んでいるが、霧が深くてよく見えない。20分程昼食を取ってから往路を戻った。

途中の白駒湿原まで戻った時は結構晴れ間が広がった。

Shirakomasitugenn

だが晴れ間も束の間、白駒池まで戻ってくると池の上は2,30m先も見えない霧におおわれていた。だが霧は時に水墨の名画を生み出す。下の写真は湖畔から湖面を撮ったものだが、水墨画の趣があった。

Sumie

次の写真は上の写真をトリミングしたものである。こちらの方が余分ものがなくて良いかも知れない。

Sumie2

白駒池の周りの地表は岩肌が多く、木々は深く根を下ろす機会が少なく総じて痩せている。写真の木はかなり大きいが根を地中に深く下ろすことが出来ず、根が浮き出ている。

Bigtree 

帰りは白駒池の駐車場に出て麦草峠まで車道を歩いて帰った。こちらの方が木道歩きをするより早い。駐車場に戻ったのは午後3時。麦草峠からにゅう往復は正味3時間半程度の気持ち良い散歩だった。

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共和党支持者は金が好き

2011年08月26日 | 投資

ギャラップが8月11-14日に、アメリカ人は何が長期投資として一番好ましいと考えているか?という調査をおこなったところ、金が一番という人が一番多かった。

金を一番にあげた人の割合は34%、次が不動産で19%、3番目が株・投信で17%、4番目が預金で14%、最低は国債で10%に過ぎなかった。

男女別では男性の41%が金を一番にあげ、女性の28%が金を一番にあげた。

支持政党別では、共和党支持者の39%が金を一番にあげ、民主党支持者は31%が金を一番にあげた。共和党支持者は金が好きなのだ。

共和党というと大統領候補選びでちょっとした旋風を起こしているバックマン下院議員が「金本位制復帰」を掲げていた。

金本位制というと、今年の8月15日はニクソン大統領が金本位制を廃止してちょうど40年にあたる。戦争の結果金の保有量が著しく減って金本位制を維持できなくなった米国はそれから、ドル札を刷りまくってきた。その最新版が昨年のQE2だった。

アメリカ人の金選好が高まっている直接の原因は、リーマンショックや昨今の債務上限問題、米国債の格下、超低金利の持続等で不動産・株・国債への信頼が揺らいでいることがあるが、根底には政府や中央銀行の政策で増刷され、価値を落すペーパーマネーに対する不信があるのだろう。

アメリカがにわかに金本位制に復帰するのは非現実的だが、アメリカで金の備蓄が進んでいることも事実。政府もまた金を一番頼りにしているのかもしれない。日本人にとってアメリカ人が長期投資として一番信頼しない米国債を長期投資としてしこたま買うことはあまり賢明ではなさそうだ。

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民主党代表選、ピンときませんね。

2011年08月26日 | 政治

今日(8月26日)の参院本会議で菅首相が正式に退任を表明し、民主党代表選へ向けて動きが加速することになる。予定では27日告示、29日投開票ということである。前原前外相が既に出馬を表明しているが、新聞情報によると野田財務相と鹿野農相が午後記者会見を開き出馬と政策を発表する予定だ。

この民主党代表選、民主党の議員達は盛り上がっているかもしれないが、世間一般の関心はどうなのだろうか?次の首相は小泉元首相以降6人目の首相になるが、ほぼ1年程度で交替しているから、ああ今度も1年制首相ね、という程度の関心かもしれない。

財政問題に関して日本はかなり不思議な国である、と私は感じている。というのは国民の約半分が、これだけ財政赤字が続き、国の借金がGDPの2倍にもなれあば、消費税の引き上げも止むを得ないと感じている時に、野田財務相以外の代表選出馬者が、早期の増税に反対の姿勢をとっていることだ。その影響を受けて野田氏もトーンダウンし始めているから、誰が首相になっても真面目に財政再建に取り組むとは思われない。

財政再建や震災復興よりキャスティングボードを握る小沢氏とどのような距離を取るか?という党内事情が優先されているようだから、ピンとこないのも当然かもしれない。

代表選のフロントランナーと見られている前原氏も立ち位置は難しい。小沢氏と協調しないと票固めは難しい一方、小沢氏に擦り寄ると自派の支持者を失う。野田氏の財政再建路線は正しい主張だが、人物の人気がなさ過ぎる。また唐突な「A級戦犯非戦犯論」(私はこの主張自体は間違っていないと思うが)で、波紋を起こした。泣いた海江田氏はいうに及ばず、いずれの候補者も首相としてピンとこないのである。

とても消費税引き上げという不人気な政策を断固として遂行する力量に欠けている。だが欧州で起きた国債問題は、このまま行くと日本でも必ず起きる問題だ。

だれが次の首相になるとしても、衆院解散・総選挙を行い、財政再建と復興震災のあり方を国民に問い、叶うならば「長期政権」を立て、不人気であっても国民のためになる政策を遂行して欲しいものである。

コメント (4)
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