金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

この暑さが続くと2099年には世界中で年間150万人以上が暑さで死亡?

2018年08月16日 | うんちく・小ネタ

暦の上では立秋(8月7日)を過ぎて、処暑に向かっている。処暑は暑さがやむ、という意味で朝夕しだいに冷気が加わる時期らしい。その処暑まで後10日ほどだが、今日の暑さからして果たして朝夕冷気を感じることがあるだろうか?と悲観的になっている。

最近WSJに日本の話題が登場することは少ないが、今日読んだ記事Adding up the cost of climate change in lost livesの中で日本ではこの夏100名以上(大部分は高齢者)が暑さで死亡したという話題が引用されていた。

記事は最近発表されたシカゴ大学を中心とする研究グループのレポートを取り上げたもので、統計的な推計を使うと追加的な温暖化ガス規制等が行われない場合、2099年には地球の気温は4度上昇し、単純予想では年間14百万人が暑さで死ぬと予想される。ただし所得が上昇することでエアコンを買う人が増えることや野外で作業をする人が減ることを加味すると実際に死亡する人は年間150万人と推計されるという。

暑さが健康状態に与える影響は一様ではない。まず64歳以上の高齢者の場合、猛暑による脳・腎臓・循環器系にダメージを受ける危険性が高まる。

所得水準も猛暑による死亡率に影響を与える。アメリカのヒューストンでは35度以上の猛暑日1日について10万人当たりの死者が0.5人増えるが、同じ程度に暑いエジプトのカイロ(所得水準がヒューストンの1/10)では、猛暑による死亡率が10倍である。

上記の研究は世界を2万4千の地域に分け、年齢構成や所得の影響をなどを考慮しながら、猛暑による死亡者の増加を予想しているので科学的なアプローチと言えそうだ。

しかし富裕な地域はエアコンをフル回転させ暑さをしのぐから、猛暑による死亡リスクを低減させるということは、エアコンの排熱で回りの気温を上昇させることを意味する。

そうおもうとますます暑くなる話である。

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混雑の大山の中の別天地、石室ルート

2018年08月14日 | 

先週土曜日8月11日は山の日で伯耆大山にも多くの登山者が登っていた。すれ違い待で渋滞することもしばしばあった。

夏休みなので小さなお子さん連れのご家族も多かった。山は山男だけのものではない。多くの人が楽しむ国民の資源なのだ。

もし静かな山登りがしたいのであれば、人が少ない雪山の季節に行くべきだろう。

まあ、これは極論で夏山でもちょっとメインルートを外すと静かな山歩きができる場合がある。

私は大山山頂少し下の分岐点から左の「石室ルート」を歩いてみた。

写真は石室ルートから見た夏道ルートである。稜線付近を歩く登山者が見えた。

石室ルートを歩く人は少ない。夏道ルートに戻るとき少し登りがあるが、静かな山歩きをしばし楽しむことを思えば

苦になるほどのものではなかった。道端にハクサンフウロが咲いていた。

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岡山で2つの城巡り

2018年08月13日 | 旅行記

先週末岡山で2つの城を見学した。岡山城と備中松山城である。

旅の行程は備中松山城から伯耆大山に行き、その後蒜山高原から蒜山に登り、岡山に戻るというものだったが、私一人一日前に岡山に行き、岡山城を見学した。

最近は100名城ブームで今回一緒に行った仲間の一人も100名城スタンプ帳を持参していた。

スタンプ帳によると岡山には100名城に選ばれたお城が4つある。津山城・備中松山城・鬼ノ城・岡山城である。単純計算すると1都道府県当たり2名城となるので、4つ百名城があるのは多い方だ。岡山県を上回る数の名城を持っているのは長野県と兵庫県で各々5つの百名城がある。

さて最初に行った岡山城。黒漆塗りの下見板が特徴的で烏城(うじょう)とも呼ばれている。

天守4重6階の堂々としたものだ。岡山駅から路面電車に乗って(あるいはバスで)簡単に行くことができる。典型的な平山城である。

次に行った備中松山城は典型的な山城だ。現存天守閣を持つ山城としては一番高いところにあるそうだ。

天守は三階建てに見えるが実は2階建て。岡山城の天守に較べると実に小ぶりである。高松城に行くには駐車場からシャトルバスに乗り換え、シャトルバス終点から20分ほど歩かねばならない。

小ぶりだが石垣が重層的に連なり、簡単には攻め寄せられない感じがするが実際には天正3年(1575年)に毛利軍に攻められ、落城したという。

ところで百名城が多い都道府県と少ない都道府県の特徴を考えてみた。

多いところは既に述べたとおり、長野県(5つ)・兵庫県(5つ)・岡山県(4つ)・愛知県(4つ)・愛媛県(4つ)である。

少ないところは京都府(二条城1つ)、神奈川県(小田原城1つ)、山形県(山形城1つ)、岩手県(盛岡城1つ)などだ。

なぜ百名城の数に違いがあるのか?

戦国末期まで日本には数千という城が存在したが、江戸時代初期の一国一城令で城の数は170ほどに絞り込まれた。

百名城が多くある都道府県は小さな藩で構成され、少ない当道府県は大きな藩で構成されていたという仮説はなりたつだろうか?

お城に対する郷土の人の思い入れの違いがお城の保存状態の良し悪しを決め、百名城の数に差が出ているという仮説も考えられそうだ。

私には百名城スタンプ集めの趣味はないが、百名城の都道府県別分布の偏りについてはもう少し理由を考えてみたいと思い始めている。

 

 

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きらめく和傘、大山寺の大献燈

2018年08月13日 | 旅行記

8月10日伯耆大山山麓のホテルに泊まったところ、大山寺で和傘の大献燈があるという話を聞いて参詣することにした。

午後5時に予約をして(入場は7時半から10分おき)、午後7時40分に大山寺に向かった。

自然石の石畳の両脇に和傘が光の中に浮かぶ。

中にはかなり手のこんだ模様の傘もある。

圧巻は大山寺本堂前の色とりどりの傘。

大山の夏の夜の風物詩。

事前調査なしで面白いイベントに出会うのも旅の楽しみだ。

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念願の大山登山

2018年08月12日 | 

昨日8月11日伯耆大山に登った。40年程前京都に住んでいた頃一度登りにきたことがあったが悪天候で登ることができずそのままになっていた。
今回山仲間の企画に乗って一般ルートからの登山となった次第。

天候いまいちで日本海の眺望は楽しめなかったが、中国地方最高峰の良さを十分味わうことができた。
私は百名山党ではないが、大山に関しては、文句なしに一度は登ることをお勧めしたい。独立峰としての風格、山麓の社寺仏閣とのコンビネーションなどこの山は見所にあふれている。

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