金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

すぐやるべき終活(1)~アカウント・サブスクリプション管理

2021年05月29日 | ライフプランニングファイル
 「終活」という言葉は好きではないので、私は「ライフプラン」という言葉を使っていますが、世間一般では「終活」」という言葉がブームなので「終活」からスタートすることにします。
 この前のブログで「よく考えるべき終活」として「葬儀とお墓に関する指示」を取り上げました。これは自分中心に考えた死後の要望が家族を振り回すことになるから慎重に考えた方が良いという話です。
 一方すぐに始める方が良い終活があります。それは「不用品の整理」「写真アルバムの整理」「アカウント・サブスクリプションのリスト化と統合」などです。
 特に本人が認知症になったり、急に亡くなったりした場合、家族が大変困るのがインターネットを使った金融取引です。今や60歳以上の人の4割以上はインターネットで証券取引を行っている時代です。銀行も普通預金の無通帳化や送金取引のネット化を推進していますので、数年後にはかなりの金融取引がパソコンやスマートフォンで行われることになることは間違いありません。
 電子マネーの普及でキャッシュレス化が進み、サブスクリプションと呼ばれる定期購読契約も増えていきます。定期購読契約にはアマゾンのプライムサービス、有料版の家計簿アプリ、健康アプリ、映画配信サービスなど色々なアプリがあります。
 スマートフォン上で楽しむアプリでは本人以外利用しているかどうかわからないものも多いでしょう。
 金融取引を中心としたアカウント(口座)とサブスクリプション(定期購読)を一つのリストにして信頼できる家族に渡しておくというのが、私は一番役に立つ終活だと考えています。逆にこのようなリストがないと残された家族の方が大変苦労されることは間違いありません。
 ところで口座にしろ定期購読にしろ新約するのは比較的簡単ですが、解約する場合は数倍の手間がかかることが多いものです。サービス提供者はユーザが解約の手間の多さに閉口してしばらくサービスの利用を続けることを狙っているとしか考えられません。
 自分で開設した口座や定期購読でも解約に手間がかかりますが、他人が開設した口座などを解約するにはもっと大きな手間がかかります。それを思うと元気なうちに口座や定期購読はできるだけ整理したいものだ、と思います。
 それが現代における一番の「立つ鳥跡を濁さず」だと思います。
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よく考えるべき終活

2021年05月28日 | ライフプランニングファイル
 現在メルマガに「サラリーマンOBの充実シニアライフ構築術」というタイトルで具体策を数回に分けて連載中です。
 第1回目が「マネーライフプラン」で第2回目が「幸福寿命を延ばす」です。こちらはまもなく(6月1日)に公開される予定です。
 その次のテーマとしては「口座情報や定期購入契約を可視化して家族にわかるようにしておく」というものですが、これだけでは面白味が乏しいので「やるべき終活・よく考えるべき終活」というタイトルで間口を広げてみることにしました。
 というのは今マスコミは終活ブームで賑わっています。たとえば今発売されている週刊現代には「夫が亡くなった後妻が亡くなった後私はここで失敗した」という特集が組まれています。週刊ポストには「『子供のために』その気配りで大失敗!」という特集を組んでいます。
 コロナウイルス感染防止のため、おうち時間が増える中「終活を始めようか?」という人が増えているのでしょう。マスコミ側も何回か使い回しが効くネタなので力を入れているのだと思います。
 実はこの手の話にはサクセスストーリーとホラーストーリーの二つのストーリーがあります。サクセスストーリーはこうすればうまく行った、円満に解決したという話でホラーストーリーというのは、こうしたから失敗した(だからこうすることを避けなさい)という話です。
 一般にセールスでインパクトがあるのはホラーストーリーです。「あなたのおうちのトイレで良い匂いがするとお客様が喜びますから芳香剤を買ってください」というのがサクセスストーリー。「あなたのおうちのトイレが臭いと近所で悪い噂が立ちますよ。だから消臭剤を買いなさい」というのがホラーストーリーです。
 週刊誌の終活ストーリーも概ねホラー型が多いですね。我々には他人の失敗談を聞くと喜びを感じる感情が埋め込まれているのかもしれません。
 さて終活の失敗例として出てくるのが、お葬式とお墓の問題です。
 亡くなった本人としては良かれ、と思ってお葬式やお墓の段取りをつけてもそれが残された家族の重荷になってしまうという話です。例えば自分が自然が好きで遠くの田舎に埋葬を希望するが、残された家族はお墓参りに行くのが大変で困ってしまうという話を耳にします。
 最近の週刊現代には、亡くなった夫が「クラッシックが好きだったので、葬儀は「音楽葬」にしてください」とエンディングノートに書き残し、それを見た奥さんが葬儀会社を駆けずり回るという話がでていました。どこの葬儀会社も音楽葬は難しいと断ってきたのです。
 これらのエピソードは、葬儀やお墓についてクセの強い注文をエンディングノートに残すと残された家族が苦労することを示しています。
 我々は「葬式やお墓は誰のためにあるのか?」ということを考えてみる必要があります。
 日本の葬式では坊さんが来てお経を称えることが一般的ですが、本来の仏教には読経で死者が救われるという考え方はありません。
 釈迦が80年の生涯で説いた教えは如何に生きるか?であり、如何に迷いから覚め悟りに至るかということで葬式や死者のための仏事を執り行ったことは一度もなかったと言われています(現在のヒンドゥ教の葬儀でも僧侶は参加しません)。
 浄土真宗を開いた親鸞は「父母の孝養のために念仏を唱えたことは一度もない」と述べています。つまり死んだ人を幸福にすると信じられている追善供養など一度もしたことがないと断言しているのです。
 以上のような先哲の教えを参考にするならば、葬儀に坊さんが来てお経を読む本来の目的は、死者の魂を成仏されるためではなく、残されたか人々に会者定離の真理を説き、必要以上の悲しみに陥ることを留めることにあることがわかります。
 そしてお墓は残された者が死者の思い出を偲ぶ場と理解するべきでしょう。
 もしこの考え方が正しいとすれば、葬式やお墓は残された人が便利なように取り計らうべきなのです。
 なお「濃い宗教」の社会に生きている人々は葬礼が風習として定着しているので考える必要はありませんが、葬礼のあり方が揺れている現在に日本では自分たちで決めていかなければならないことが実に多いのです。
 「終活」は重要ですが、残された家族のことを考慮しない終活は家族を困らせることになります。終活の中には熟慮が必要なものがあることを認識しておきましょう。
 
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お洒落なパン屋さんにはお洒落な自転車で

2021年05月28日 | まち歩き
ラ・パンは西武池袋線ひばりが丘駅南口にある生食パンのお店です。
ここのパンはトーストせずに生で食べてもおいしいです。
ひばりが丘に行く時は立ち寄って食パンを買って帰ることが多いです。
少し洒落た感じのe-bikeで立ち寄るのが似合うお店です。



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特典ガイドブックはスキャナーで取り込むべし

2021年05月28日 | デジタル・インターネット
 アウトドアショップ・モンベルから「会員特典ガイド」が送られてきました。ページ数150ページの堂々たる本です。この中に全国津々浦々の提携店の情報が出ています。たとえば「どこそこでは鮎料理が10%Off」だとか「どこそこではレンタルタオルがサービス」とかです。
でも数が多いのでとても覚えることはできません。過去に私は得点ガイドを利用したこともありますが、モンベルカードを持参していなかったり、気が付かなかったりで利用していないことも多かったと思います。
 コロナが収束すればやがてアウトドアライフを再開しますので、その時はもれなく利用したいと考えています。(笑)
 そこで考えたのが「特典ガイド(ブック)をスキャナーで読み込み、クラウド保存してスマートフォンで検索できるようにしておく」という方法です。
私は以前あるボランティア団体の事務局を担っていましたので、自宅にスキャナー専用機があります。これは150ページ程度の雑誌であれば数十秒で読み取るという優れものです。

 スキャンしたデータをOneDriveに保存することにしました。これはOneDriveなくてもEvernoteでもグーグル・ドライブでもOKです。私は以前はEvernoteをもっぱら使っていましたが、現在Evernoteを整理する方向で考えていますのでOneDriveを使っています。

 OneDriveで取り込んだ書類(特典ガイド)はPDFで保存されます。PDFアプリで書類を開いて旅行する場所(地名や施設の名前)で検索をかけると一発で欲しい情報を得ることができます。
スキャナーで取り込むのは一手間かかりますが、一旦取り込んでしまうと情報を探し出すのは紙を繰るより圧倒的に早いでしょう。
なおEvernoteを整理する方向で考えていると言いましたがEvernoteの魅力は色々なファイルの中身の文字まで瞬間的に検索する検索能力の高さです。この機能を使うと「特典ガイド」だけではなくスキャナーで取り込んだ他の雑誌の情報あるいはクリップしたウエブ情報などあらゆる情報を瞬時にデスクトップに持ってくることができます。
 EvernoteからおさらばするかどうかはOneDriveの検索力を見極めてからになりそうですね。



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米国株、乱調の5月はそこそこで終わりそう

2021年05月28日 | 投資
 米国では5月31日(月)はメモリアルデー(戦没者追悼記念日)でお休み。
 Long weekendを前に株の商い高は減少している。陽気なファンドマネージャーたちは長い週末を郊外の別荘で過ごすため早々と休みを取ろうとしているのかもしれない。
 昨日発表された5月22日に終わる週の新規失業保険申請数は事前予想の425千人を下回り406千人だった。これは昨年3月以降の低水準で雇用が順調を回復していることをうかがわせた。
 景気の回復が大きなプラス材料になるボーイングの株が3.9%上昇したことなどからダウは0.4%上昇した。一方マイクロソフト、アップルなどハイテク株は売られナスダックは僅かに下落して引けた。
 5月の成績を見るとダウが1.9%上昇し、ナスダックは2.24%下落している。
 「ハイテク売りの循環株買い」のセクターローテーションの動きは明確だ。だがSell in Mayはそれ程激しくなかったのだろう。
 私のポートフォリオを見るとハイテク銘柄が多いので5月はマイナスだ。
 ちなみに今年に入って1月、3月、4月は上昇で2月は大幅下落、5月も若干マイナスで終わりそうだ。だがプラスがあればマイナスがあるのも相場。プラスばかりではすぐ天井に頭打ちだ。さわやかな季節は相場のことは考えずに自然の中を散策するのが良さそうだ。アメリカ人は良い時期に祝日を選んだものである。
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