マララさんと一緒にノーベル平和賞を受賞したインドのカイラシュ・サティヤルシュさんの記念講演に胸を打たれました。
特に強い共感を覚えたところを、毎日新聞朝刊から引用してみます――
- 私の人生のたった一つの目的。それは、すべての子供に子供でいられる自由が
あること。成長する自由があること。寝食の自由。日の光を浴びる自由。笑う自由。
遊ぶ自由。学ぶ自由。夢を見る自由があることです。
歳をとるにつれて思うようになったのは、もしかしたら人は、幸せな子供時代を過ごすために生まれてくるのではないか、といった矛盾に満ちた主旨のこと。
あれこれ突っ込みどころの多い主張だと我ながら思うのですが、どうしても否定したくない。
だから、現に不幸な子供がいると、ひどくつらい思いをします。
同じ新聞の他のページでは、川口正義さんとおっしゃる社会福祉士の方が、立場上接する子供や若者たちについて、「共通するのは、未来に対する希望、自らを取り巻く世界に対する信頼感の喪失である」と書かれています。
インドやパキスタンやアフリカなど、よその世界でなく、足元の日本でこうなっている。このような現実に、今更ながら、愕然とします。