今日(7月20日)日本経済新聞は第一面で元宮内庁長官富田朝彦氏の手帳に残された昭和天皇のお言葉を紹介していた。それは昭和天皇がA級戦犯の合祀に強い不快感を示され、それ故1978年の合祀以降靖国神社への参拝を取りやめられたとこを記録している。関係者の話では富田元長官のメモの信頼性は高いということだ。
昭和天皇は政治家や軍人の個人批判をされることは極めて少なかったと聞くが、富田メモでは日独伊三国同盟を推進した松岡洋右元外相や白鳥敏夫元駐伊大使までもが合祀されたことに強い不快感を示されたとある。
私はA級戦犯の分祀論を取りその主旨をブログ「靖国の夏-A級戦犯分祀論」で述べている。
昭和天皇の御心が明らかになった今、A級戦犯の遺族(特に分祀に反対した東条元首相の遺族)や靖国神社は真摯に受け止めて急ぎ分祀を行なうべきであろう。A級戦犯者はその輔弼の任をおろそかにし、社稷を危うくしたことで昭和天皇の御心を悩ませた。その上靖国神社に合祀されることで更に昭和天皇をご不快にさせたことは誠に持って遺憾の極みというものであろう。せめてその遺族の人達が速やかに対応されることを望むものである。