金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

100カロリーの攻防

2006年07月19日 | うんちく・小ネタ

最近カロリーのことが気になっている。この前健康診断でお腹の周りを測られた時85cmを越えていたのだ。お腹の周りが85cmを越えるとメタボリック症候群に足を踏み入れる可能性が高まることは前から知っていたのだが、私はお腹の周りをズボンのサイズつまりウエストサイズだと思っていた。「ウエストは84cm位だからまだ良いかな?」と思っていたが、健康診断に行くと美人の看護婦さんがなんとへその周りに巻尺を巻くではないか。「えっ!ここで測るの?」と私。「そうなんですよ」と非情な看護婦さん。当然おへその方がズボンより前に出ているのでお腹周りは85cmを越えてしまった。お医者さんからも「少しやせた方が良いですよ」と言われてしまい、カロリーのことが気になりだしたのである。

たまたまウオール・ストリート・ジャーナル紙を読んでいると「アメリカでケロッグやクラフトなど食品会社が100カロリーパックのスナック菓子の販売をしている」という記事が目に付いたので読んでみた。

要はダイエットを気にする人向けに100カロリー単位でポテトチップスなどを袋に入れているので、ダイエットの目安になり結構売れているというのだ。記事によれば栄養学者達がこのスナック類のダイエット効果について疑問視する声はあるものの、一定の効果はありそうだ。というのは一食分の食事の量を多くすると、残しても良いということにしても人は食べ過ぎる傾向があるからだ。ある実験によると5割量が多い食事を出すと16%余計にカロリーを取ってしまうということだ。

もっとも「これで100カロリーか」ということで次の新しい袋を開けてしまう人も多いから、ダイエット効果がどれ程か?と疑問を呈する人がいる訳だ。100カロリーというと体重80キロの人が20分の家事で消費するエネルギーらしい。「じゃもう一袋食べて20分ワークアウトしよう」という人が出るだろうということだ。また梱包のコストが高いという問題もある。

ところで今私はカロリーという書き方をしているが、「キロカロリーじゃないの?」と思う人がいるだろう。なるほど新しい言い方ではキロカロリーが正しい様だが、ここではウオール・ストリート・ジャーナルが100-calorieという書き方をしているのでカロリーとした。因みにcaorieの頭文字のcを大きくしてCalと表記するとキロカロリーを表すが、同紙では小文字のままだった。(Cal=Kcalである)

話が横道にそれたが100カロリーに戻ろう。100カロリーは日常の食事でいうと、白身魚の握り寿司2個分程度だ。アルコールで言えば、350mlの缶ビールが150カロリーだから缶ビール3分の2程度だ。

ところで毎日100カロリーを余計に摂っていると1年間で体重が約1キログラム増えるということだ。肥満度の目安にお腹周りの測定の他BMI指数というものがある。体重(キロ)を身長(メートル)の二乗で割ったものだ。私のBMI指数は25前後であるが、この前後というのが大変曲者で25以下なら一応標準、25を越えると軽度の肥満ということになる。つまり1キログラムが私にとって大変重要な意味を持っているのだ。ということは1日100カロリーの摂るか摂らないかが重要な問題になっているということだ。世間一般でもこの辺りの数値にやきもきしている人が多いのではないだろうか?分かり易いということもあって100カロリーの攻防は日本でも今後商売のネタになるかもしれない。

コメント
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