先週新穂高温泉の水明館佳留萱(かるかや)山荘http://www.nande.com/karukaya/に泊まった。ここは下呂温泉の水明館の弟分である。下呂の水明館は今年同ホテルで催された植樹祭に今年天皇皇后両陛下がご出席されたという大変有名ホテルだ。
新穂高の水明館だが、1ヶ月程前旅館に電話で予約を申し込むと「JTBにまとめて部屋を預けているのでそちら経由で予約して欲しい」という返事なので、JTB経由で予約する。3人一部屋で一泊二食の料金が1.6万円程度である。
さて独標から上高地に下りた後、タクシー40分で水明館に到着。早速火照った体を露天風呂に運ぶ。水明館の露天風呂は混浴風呂・女性専用風呂・貸切露天風呂の3本立てになっている。混浴風呂は大きな4つの湯船がある。いや湯船というより池という方がぴったりする。旅館のパンフレットに東海随一の千人風呂規模を誇る大露天風呂とあるが、千人はさて置き2百人位は無理なく入れそうだ。
男性はこの混浴風呂に入る。女性は旅館の受付で専用のバスタオルを借りて、それを体に巻いて入ることになっているが、問題は果たして見目麗しい女性と一緒にお風呂に入れるかどうかである。旅館のパンフレットには湯煙に浮かぶ美人2人が写っているのだが・・・・
水族館のワニのようにポカンと湯船に浸っていると、黄色いバスタオルを巻いた女性が2,3人こちらにやってくるのが見えた。ただし眼鏡を外した私にはまだ年恰好がはっきりしない。やがて対象物体の輪郭がはっきりするほど距離が近くなると、なんとそこには丸太にタオルを巻いた様な中年の女性が3人いるではないか。皆さん体格が良くて体のくびれがほとんど出ていらっしゃらない。おばさん達は気さくに「あちらから槍ヶ岳が見えますよ」なんて教えてくれる。聞くと名古屋から来た「乗鞍岳・上高地一泊二日」バスツアーのご一行の方だとか。
確かに混浴風呂の蒲田川に近い方から槍ヶ岳が見える。又入らなかったけれど貸切露天風呂の中に望槍釜の湯というのがあり、ここから槍ヶ岳が良く見えるということだ。
混浴風呂には一泊の間に4回入ったが、ついぞパンフレットの写真のような妙齢の女性と出会うことはなかった。しかし4回も温泉に入ると日頃の肩凝りもすっかり消え気持ちがよくなった。もって良しとするべきだろう。
水明館の食事は可もなく不可もなし。一番美味かったのは旅館の入り口で谷水に冷やされていた完熟トマトのスライスというと水明館さんに怒られるかもしれない。あと焼いた岩魚を熱燗に入れた岩魚酒が美味かったことを付け加えておこう。