正月2日今日も良い天気。西武拝島線の終点・拝島から拝島大師へ出かけた。天台宗の高僧慈恵大師を祀るこのお寺に参詣するのは初めてだ。慈恵大師は正月3日に入寂したので元三大師とも呼ばれる。
より大きな地図で 2011-01-02 10:18 を表示
拝島駅に行くと後は参拝者の後について歩くのみと考えていたが、拝島駅から拝島大師に歩く人は少なく自分でスマートフォンを見ながら歩く。約20分で拝島大師到着。拝島大師の正門は南側奥多摩街道に面しているが、今回は北西の大日堂の方から入った。
写真はその大日堂。こちらは拝島大師の一部ではなく独立したお寺である。天暦6年(952年)に奥多摩の日原村(鍾乳洞がある)から大洪水で大日如来像が流されこの地に流れ着いた。これを人々が拝むようになり「拝島」の地名が起きたという逸話がある。
東隣の拝島大師に行くと「だるま」「だるま」である。
元禄時代に始まっただるま市は正月2,3日に開かれる。お店の人にだるまの値段を聞くと一番高いのは10万円(特注品)ということだ。僕は1千円のだるまを一つ頂く。願い事を念じながら左目を黒く塗るというのが正しいお作法ということだ。
写真は八角円堂。弁財天や毘沙門天を祀っているそうだがだるまに気を取られてお詣りを失念。
写真のとおり拝島大師はお詣りの人が多い。多くの人は立川方面からバスで来ているようだ。
往路を引き返すのも能がないので、廃線となった旧五日市線の跡を経由してJR青梅線昭島駅まで歩いた。
旧大神駅跡の写真だ。
アートフィルターを使ってトイカメラ風のレトロな写真を撮ってみた。
案内板によると昭和5年から昭和19年の間、ここに大神(おおがみ)駅という無人駅があった。五鉄の愛称で呼ばれた旧五日市線は昭和19年4月に太平洋戦争の影響で、青梅線とともに国に買収され、近くを青梅線が走っているという理由で半年後に閉鎖されたということだ。
鉄道の終着駅にはちょっとした物語がある。拝島は僕の住む田無から30分程のところの街だが今まで訪れたことがなかった。ちょっとした見所もあるのでまた来ようと考えている。
今日の散歩は歩行距離6km。拝観時間を含めて1時間20分の街歩きだった。