正月娘達と楽しんだのは、NHKでやっていたマイケル・サンデル教授の白熱教室だった。というと正月早々えらく硬い物を観ているな、と思われる人がいらっしゃるかもしれない。実際はお笑いや駅伝を見ながらその合間に録画していた「白熱教室」を少しずつ観たというところだ。
「これから『正義』の話をしよう」という人の話だから簡単ではないが、議論の進め方などを観ていると参考になるところは多い。二人の娘達は「英語」版で観たがるので付き合うのに疲れたが、英語を勉強しようと思っている人には格好の教材だろう。
ところで「観損ねたなぁ。DVDでも買おうか?」ともし考える人がいらっしゃるなら、今便利な方法がある。それはNHKのオン・ディマンドサービスだ。つまり過去に放映された番組をパソコンやテレビで観ることができるサービスだ。
NHKのオン・ディマンドサービスにはこちらのページからアクセスできる。
テレビで利用するにはJCOMに加入する必要があるので、簡単なパソコンでのオン・ディマンドサービスを利用することにした。こちらは簡単な手続きでアカウントを開くことができる。ただしパソコンと通信環境に一定のスペックは必要だ。
NHKによるとCPUは「インテルCore Duo1.8GHz以上」、メモリは1GB以上等の条件がある。
接続テストをした上で画像・音声の再生が確認できれば、利用料を払うとオン・ディマンドサービスを直ちに利用することができる。私は取り敢えず「1ヶ月見放題945円」というサービスに入ってみた。これで過去の「白熱教室」を観ることができる訳だ(無論他の番組も観ることができるが)。
ここで起きる一つの疑問は「オン・ディマンドで放映される番組をパソコンで録画できるかどうか?」ということだ。結論からいうと「動画キャプチャソフト」を使うと実質的に録画可能ということのようだ(試していないので上手くいくかどうか保証はできない)。
もう一つの問題はオン・ディマンド版に副音声(英語版)があるかどうか?という点。こちらも試していないのではっきりしないが、ドタ感では副音声版は簡単には見つからなかった。
このように色々な問題はあるが、実用域に入ってきたNHKのオン・ディマンドサービス。スマートフォン上の利用状況などを含めてその内体験記を公開したい。
またサンデル教授の話についても今年は何回か取り上げてみたい。このネタは「地域金融」(定例執筆している雑誌」の寄稿材料にもなるので、今年の正月は中々有意義だったと思っている。
今年は過去のテレビ放送(ライブラリー)の公開がちょっとしたブームになるかもしれないと私は考えている。問題はパソコンに取り込んだ時の画質の悪さ。パソコンの小さな画面での再生には問題はないがTVサイズになると相当画面は粗い。技術改革の余地は大きい。技術改革の余地が大きいということは色々なビジネスチャンスが存在するということだ。楽しみである。