10月29日土曜日。快晴。山や遠出の予定はなく、自転車で多摩湖を往復することにした。8時半前に自宅を出てCool and niceな感じの朝、速乾性シャツの上に防風ベストを着けて多摩湖自転車道を快走し約30分で多摩湖到着。
空気が澄んでいて奥多摩の山がよく見えた(写真では無理ですが)。
上り坂に少し汗をかきながら多摩湖の周りを一周する。タイヤの下で時々どんぐりが弾ける乾いた音がする。
プラタナスの葉は漸く少し色付き始めた。
カエデは全くといって良い程紅葉していないが、例外的に一部色づいた木があった。
多摩湖からの帰路ではハナミズキが色付いているのが目についた。
小平まで戻ったところで「ふるさと村」で自転車を止め、大福餅(110円)を買い一休み。小平は赤い昔のポストが多いことで有名だと説明書きがあった。
10時半過ぎに花小金井の「おふろの王様」に到着。ここは天然温泉なのだ。露天風呂やサウナなどを順番に回ってゆっくりとお風呂を楽しんだ。
正午にワイフと待ち合わせて田無駅南口の蕎麦屋「進士」に行った。一口ビールを飲みながら「これが最高の贅沢だな」というとワイフは「人前でみっともない。大きな声で言わないでよ」と注意を促した。反論すると口論になるから反論はブログに書いておこう。
楽しみは人それぞれであり、小さなことに幸せを見いだせるのは恥ずべきことではない。
孔子は一番信頼していた弟子・顔回の行動を評して「賢なるかな回や。一箪の食、一瓢の飲、陋巷に在り。人はその憂いに堪えず。回やその楽しみを改めず。賢なるかな回や。」といった。
賢明だな、顔回は。路地裏に住みながら竹かご一盛りの飯と瓢箪一杯の水で満足している。一般の人であれば不安や悩みに耐えられないだろうが、顔回は道を求める楽しみを変えようとしない・・・・という意味だ。
幸いなことに顔回ほど困窮していないが、不幸なことに志は顔回の足元にも及ばない。だが晴れた秋の日の半日、クロスバイクで汗を流し、その汗を近くの天然温泉で流し、その後亭主が丹精込めて打つ蕎麦を頂きながらビールを飲む・・・・・・一瓢の飲に自足する心は持っている。遠出も悪くないが楽しみは身近なところにある。人生は豊だと思うひとときである。