一昨日アップルの共同創業者で、情報技術の預言者と呼ばれたスティーブ・ジョブズ氏がすい臓がんで死去した。
私はドコモユーザなので、iPhoneなどアップルの最近の製品は使っておらず、アップルの想い出というと最初に自宅で購入したパソコン・マッキントッシュ・クラシックである。私のパソコンライフの原点はそこにある。正確にいうとパソコン(PC)というのは、ジョブス氏的には正しくない。ジョブス氏はPCとはマイクロソフトのウインドウズをOSとした個人向けコンピュータのことで、マッキントッシュはマッキントッシュという主張をしていた。つまりマックはPCの下位概念ではなく、対等の概念という訳だ。
実際私がアメリカでマッキントッシュ・クラシックを買った頃、人々はPC対マックの良し悪しを比較するという言い方をしていた。
それはさておき、その頃(1990年代初め)のマックは、マウスで画面上のアイコンを操作するという使い易さの点~つまりグラフィック・ユーザ・インターフェイス(GUI)~の点でウインドウズPCを圧倒していた。その後マイクロソフトもGUIに力を入れてユーザ・フレンドリーになったが。
このGUIがコンピュータに詳しくないユーザに、パソコンを普及させる上で非常に大きく貢献したことは間違いない。
私は現在アンドロイド・スマートフォンを使っている(理由はソフトバンクに較べてドコモの方が山でも電波が繋がり易いからだ)が、ジョブズ氏はこの分野でも偉大な貢献をした。我々がスマートフォン一つで世界につながることができるのは彼のお陰である。
ところでアップル社のアップルという名前の由来は、創業当時ジョブズ氏がりんごを好んで食べていたことに由来するという話を聞いた。桃栗3年柿8年というが、りんごの木は50年経った時、最盛期を向かえ収穫量が最大になるという。
スティーブ・ジョブズ、あなたは50代半ばでこの世の命を終えたが、あなたというりんごの木は今収穫の最盛期を迎えています。
You have my deepest sympathy.