金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

2008年危機は再来するか?

2011年10月12日 | 金融

女優藤原紀香との婚前旅行がニュースになったアナリストの乾牧夫氏はかって「iPhoneは日本では100万台程度しか売れない」「アンドロイド系スマートフォンはほとんど売れない」と予想したが総て外れているという記事をネットで見た。

だが予想が当らなかったのは乾氏だけではない。今日(10月12日)の日経新聞「大機小機」によると、年初特集で経営者の予想を聞いたところ、20人の回答者の中で日経平均が9,000円を割ると予想した人はたった2名だったそうだ(今日の日経平均終値8,738円)。

また今年の初めに第二のリーマンショックが再発すると考えた人は少なかっただろう。だがエコノミスト誌は「欧州諸国のリーダー達の惨めな失敗により、2008年との類似性は気味が悪いほど現実味を帯びている」と指摘している。

さてエコノミスト誌の記事(Here we go again)によると、現在の欧州の債務危機が2008年のパニックの再来になるかというと、常識のある世界ではノーだという。

政治家は大銀行を破綻させると同じ過ちを繰り返さないだろうし、現在の債務危機の中心となっている国家債務はサブプライムローンを証券化した資産クラスに較べるとはるかに評価が容易だからだ。

そしてエコノミスト誌はかねてより、自分達が提案しているようにユーロ圏の危機解決策は「イタリアやスペインにファイヤーウオールを作る」「欧州の銀行の資本再編を行なう」というように良く理解されていると述べる。

その上で同紙は「問題はリーマンショックの時は国家が銀行のバックストップになり、連銀は信頼を生み出すために出来ることを何でもトライしたが、今回はそこが違う。国家と欧州中銀が問題なんだ。欧州中銀は国債を購入することに消極的だし、欧州金融安定基金に融資を行い、その力を強化することに消極的だ」として、08年のパニックが再来するリスクを示唆している。

同紙の予想も冒頭示した3つの例のように外れることを期待したいがどうなるだろうか?

コメント (1)
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朝の明神池・動画編

2011年10月12日 | 

秋の上高地は観光客や登山者で賑わっていた。梓川の左岸(上流から見て左)を上高地から徳沢を経て横尾に至る道も混んでいた。

だが明神橋を渡り梓川右岸の明神池に行くとかなり空いている。

明神は上高地で比較的人が少ないスポットである。池には鴨が泳ぎ、空には明神岳の岩峰が屹立していた。

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