金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

プリンセス天功さん、平壌に行くのですか?

2011年12月22日 | ニュース

Foreign Policyという真面目な外交専門誌を読んでいたら、金正日総書記の葬儀には外国使節団を受け入れない方針の中、日本のマジシャンのプリンセス天功さんを招待しているという記事がでていた(日本語サイトでもスポーツ紙系が報じていた)。

天功さんは1998年と2000年に北朝鮮を訪問。金総書記にマジックショーを見せ、プライベートな食事にも招かれている。

またFPはThere are even  rumors of romantic relationship between the twoと報じている。天功さんのマネージャーによると電話と電子メールで葬儀出席依頼を金総書記の家族から受けているということだ。

勝手な想像をすると金総書記が死の間際に家族に「葬儀には俺が大好きだった天功を呼んでくれ」といったのだろう。

古代中国の暴君の話を読むと国民怨嗟の中で美女と酒池肉林の宴を続け、最後は外敵や民衆蜂起に倒されるという話がしばしば出てくる。金総書記はある意味では彼等と比肩する暴君だった訳だが、天網も時に疎にして彼をもらした(暗殺説もあるが、当面病死と考えている)。

だが歴史は必ずその非道をもらすことはなく筆誅を加えるだろう。そんなことを考えるとお葬式には行かない方が良いと個人的には思うのだが・・・・

なおプリンセス天功さんのマネージャーは出欠未定と言っている。

ところで天功さん自身は自分のことをマジシャンとは呼ばずに、イリュージョニストと称している。これは規模の大きなパフォーマンスを行なう奇術師が好んで使う肩書きだが、妄想説信奉者という意味もある。イリュージョニストといえば金正日もまたイリュージョニストだ。

彼は一種の大掛かりな奇術で北朝鮮人に幻想を見せ妄想を信奉させた。稀代の奇術師の死で人民は妄想から覚めるのだろうか?それとも催眠状態は続くのだろうか?

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日本の失業率、実態は8%近辺か?

2011年12月22日 | ニュース

今朝の朝刊(複数)によると昨日内閣府はミニ白書で2011年7~9月の企業内失業者数を465万人と発表した。企業内失業者数は企業の生産能力に見合った最適な雇用者数から実際の雇用者数を差し引いた数だ。

総務省統計局が発表している10月の失業率は4.5%である。これは完全失業者数292万人を就業者数6,246万人と失業者数の合計で割ったものだ(季節調整後)。

仮に企業内失業者総てを完全失業者に加えると失業者数は757万人になり、失業率は11.6%になる。しかしこれは余りに極端な話で企業は景気回復や新規事業展開に備えてある程度の余剰人員を抱えるのが一般的だ。仮に企業内失業者の内半数が「長期的な失業者」とすると、失業者の数は524万人となり、失業率は8%となる。

次に「雇用調整助成金の支給対象者数」からアプローチしてみた。この助成金は事業主が雇用者を一時的に休業させる場合等に支払われる助成金で、今年10月の対象者は65.4万人になっている。この対象者を失業者と看做して計算すると、失業者数は357万人、失業率は5.5%となる。つまり雇用調整助成金により1%失業率が改善されている訳だ。

以上のような推論をまとめると日本の本当の失業率は4.5%ではなく、8%近辺ではないか?というような気がしてくる。

米国の直近の季節調整前失業率が8.7%(ギャラップ)だからむしろこの方が整合的かもしれない。

コメント (2)
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