金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

カレンダーをEvernote連動にスイッチ

2011年12月20日 | デジタル・インターネット

季節感が乏しくなったが、さすがにオフィスに取引先からカレンダーや手帳が届くと年の瀬を感じる。昨年まではこの時期丸善に出かけてシステム手帳のカレンダーを買い替えてた。本当にシステム手帳が必要だったか?あるいは使いこなしていたか?ということは疑問だが、革表紙の手帳には「できる」というイメージがあった。

僕は「男はFashionではなくFunctionだ」という主義だが、小道具の見栄えはある程度必要だと考えている。機能的な道具を持っている男はできるというイメージを想起させるからだ。

さてスケジュール管理についていうと今はスマートフォンだ。スマートフォンを使っている人はジョルテなどのスケジューラーと呼ばれるアプリケーションを使っていると思う。私も最近までスマートフォンのジョルテとパソコンのOutlookの同期を重宝していたが、今はEvernoteと同期するSnapcalという無料アプリを使い始めた。

EvernoteとSnapcalを同期させるにはEvernoteに作った「スケジュール用」のタグを使う。僕はEventという名前をタグにつけている。Snapcalの優れた点は送られてきたメールをEvernoteに取り込みEventというタグに入れ、SnapcalのEvernoteアカウントを操作する(ここは手動)とメール本文を解読して「日時」や「場所」を自動的に予定表に書き込んでくれることだ。

写真はある会合開催のため送られてきたメールをパソコンでEvernoteに取り込んだところだが、上記操作でスマートフォンのSnapcalに日時・場所を取り込むことができた。

なおSnapcalで作成した「予定」をEvernoteに取り込むこともできる。かなり優れたツールだと思っている。問題点をあげると手作業を加える部分があることだ。もしEvernoteとSnapcalが完全に同期するともっと便利なのだが・・・・

いずれにせよ今年はシステム手帳の「カレンダー」を買わないと思う。スマートフォンはシステム手帳よりシステム的でFunctioningだ。システム手帳はOld fashionになりつつある。やはり機能的なものが流行するのである。

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ヘッジファンドは中国に警鐘を鳴らす

2011年12月20日 | 金融

昨日(12月19日)は北朝鮮の金正日総書記の死亡ニュースに目を奪われていたが、明るくない話題としてはHSBC発表の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が11月に続いて景気判断の分岐点である50を切り49となるというニュースがあった。11月の47.7(確定値)よりはやや戻しているものの、HSBCのエコノミストは「中国の成長エネルギーはなお弱く、輸出の落ち込みと不動産市場の落ち込みが一段と成長を妨げる」という見方を示した。

中国の成長鈍化について目端の利いたヘッジファンドは以前からショートポジションで利益を上げているが、更に景気回復が遅れるかどうか「現地調査」などに乗り出したという記事がFTに出ていた。

欧州の債務危機を予想して大きな利益を上げた数少ないヘッジファンドの一つエマージング・ソブリン・グループは2010年に39.6%のリターンを上げ今年も同程度のパフォーマンスを上げる見込みだが、顧客に「我々は連続して起きている世界的な債務危機は次は極東で起きるのではないかという予想を高めている」というメモを送っている。

中国政府が公表するデータが不十分で経済実態の全貌を把握できないのは資産運用者の頭痛のたねだ。大手ヘッジファンドは現地調査員を雇い、工場に出入りする自動車の台数を数えるようなことまでしているとFTは報じる。

中国に対する懸念は製造業のスローダウンだけではない。信用バブルも大きな懸念だ。中国銀行が発表している「総与信残高」の伸びを見ると過去3年間で総与信額はGDPの9割も増えた。その資金の大きな部分が不動産市場に投入されているとすれば、バブルの規模は大きい。

FTは北京や上海のアパートの売却価格は年間収入の30倍にもなっている(米国ではサブプライム崩壊前でも6倍だった)と報じている。

ところで「次の債務危機は極東the Eastで起きる」という予想の極東はこの場合中国を指しているが、一般論としては日本の国債も射程に入れておくべきだろう。金正日死亡後の北朝鮮、不動産バブル崩壊寸前の中国、国債残高が臨界点に近づく日本・・・・リスクのうねりは続く。

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