マスコミが報じるところでは、アマゾンのCEOジョフ・ベゾス氏が日曜日の夜のCBSニュースで、4,5年の間に無人機による配送を始める可能性があると発表した。当然連邦航空局の許可が前提だが。
ニュースによると、無人機Droneは5ポンド(約2.3kg)の荷物を持って配送センターから10マイル(16キロメートル)圏内を注文を受けて30分以内に届けることができるということだ。これで現在のアマゾンの受注の86%をカバーするそうだ。
もしこれが実現すればまったく新しい発送方法だ。いやbreakthroughは発想というべきだろう。アメリカが広大だといっても人口密集地域で無人機が飛び回るというのは危険な感じがするし、アマゾンが無人機配送のコストをどう吸収するのか?といった疑問は残る。
だが誰かがどこかで同様のことを実行に移す前にツバをつけたことは多いに評価してよいと思う。無論同様の試みが直ちに日本に移入されるとは思わない。日本では宅配ネットワークが発達しているので都市圏ではそのようなニーズは起こらないだろう。だが人口過疎地域では考慮されても良いアイディアだろう。
それとこの話題は店舗を構える小売業とアマゾンのような無店舗の小売業の本格的な激突の時代を予想させる。私は既に日本でも店舗VS無店舗の戦いはすでに始まっていると感じている。正確に言うと一等地に店舗を構えている堂々たる企業が無店舗販売に力を入れているのだ。私はよくヨドバシカメラのネット販売でプリンターのインクや紙などの消耗品を購入しているし、封筒や名刺の印刷はそれほど有名ではない専門店にネット発注している。
Freelanceや小規模オフィスあるいはNPO法人などを運営するものにとっては誠にありがたい世の中になった、と思う。
無人機は英語ではDrone。Droneには雄蜂、特に嬢王蜂との生殖活動を専門にする雄蜂という意味があり、転じて怠け者、ごくつぶしという意味もあるそうだが、ひょっとするとアマゾンの無人機は働き蜂になる可能性があるのではないだろうか?