今週(7月28日より)は、4-6期の四半期決算発表が連続する。日本株ウォッチャーはこの四半期決算を特に注目している。
理由は4月の消費税引き上げが企業収益にどのような影響を与えたか見極めたいからだ。
CNBCのニュースの中に、How corporate profitability is holding up following the recent consumption tax hike.という一文があった。
「最近の消費税引き上げに続いて、企業の利益率がどのように持ちこたえているか」という意味だ。
消費税引き上げ後、消費は比較的順調に伸びている。多くの企業は消費税引き上げ前は、消費の鈍化を予想して、弱気寄りの収益見通しを示していた。しかしエコノミストの中には、消費が堅調なので、当初予想を上回る決算になるのではないかと予想している人もいる。
さてhold upには色々な意味がある。すぐ思い出すのはピストルを突き付けて「停止を命じる」ことである。だが経済記事の中で使われる時は「持ちこたえる。歩調をゆるめない」という意味で使われることが多い。
月曜日に発表された日産の四半期決算は、4-6期としては過去最高の売上高で、最終利益も36%強増えた。国内販売の低迷を好調な北米と中国の売上が補った。
好調といえば、中国経済に対しては強気の見方が増えている。また5大銀行が個人投資家を増やすという計画がロイターに流れたことで、中国株が急伸して過去3年半で最高値を付けた。
日本の輸出の18%は中国向けだ。中国経済が好調になると日本企業の収益性はhold upする可能性が高い。確かに全四半期決算は注目に値しそうだ。