金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

4月18日、名古屋でオープンセミナーを行います

2015年03月06日 | 投資

少し先の話ですが、4月18日(土曜日)午前10時から名古屋駅前でオープンセミナーを行います。

主催者は「相続学校なごや」さん ホームページはこちら →http://lifetable.jp/

主催者さんの太っ腹((笑)により、この口座は「無料」です。

お話する内容は「パソコンやインターネットを活用した簡単で効率的なライフプランファイル(新しいタイプのエンディングノート)の

作り方」「ライフプランに基づく資産運用の考え方」「リスクに強いポートフォリオの構築」「自立した人生の維持のための自主ルール作り」などです。

名古屋方面でお時間のある方は遊びに来てください。

セミナー申込みは HP http://lifetable.jp/ から、ファックス・電子メールでできます。

最近アマゾンで電子本「インフレ時代の人生設計術」という本を出しました。アマゾン電子本は専用端末Kindleでなくても、スマートフォン・タブレット端末で読むことができます。ご興味のある方はアマゾンサイトをのぞいてみてください。

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中国、7%経済成長のハードルは高い

2015年03月06日 | 投資

昨日(3月5日)、中国の李克強首相は全人代で今年の経済成長目標を前年より0.5%引き下げ7%程度にすると発表した。これは過去11年で最も低い成長率だ。

だが7%の経済成長を達成できるかどうか、懸念を示すエコノミストもいる。IMFは今年度の中国の経済成長率を6.8%と予想し、来年度は更に0.5%低い6.3%と予想している。

中国政府は消費主導型経済への移行を目指しているが、そこに至る道筋は極めて厳しい。というのは、中国政府は市場経済を通じた資源の配分いわゆる「神の見えざる手」より「国家の手」が優先すると信じているからだ。

中国の大型インフラ投資は依然として健在で鉄道新設と水道整備に各々15兆円相当以上の資金が投入される予定だ。また国防予算も約17兆円規模(前年比10%アップ)だ。これらに国家予算が回るために、社会保障費は極めて低い水準にとどまっている。WSJによると、医療保険に投入される資金は政府予算の1%弱だという。またWSJは都市部・農村部を合わせた最低基本年金額は月70元(約1,400円)に過ぎないという

このて薄い社会保証のため、多くの消費者は医療費の支払や将来の医療費負担等への不安から、財布の紐を緩めることができないようだ(日本にいるとお金持ちの中国人が大量に来て、秋葉原などで大量の家電製品を購入するのを見て、中国時の消費パワーは凄くなったなと思うが)

お金持ちというと、中国の本当のお金持ちは秋葉原で買い物をするどころではなく、中国本土を去って海外移住を始めている。

世界的な不動産コンサルタント会社Knight Frankの調査によると、2003年から2013年の10年間で、海外移住した億万長者の数で中国はナンバーワンだ。この10年間の間に7万6千人の中国人富豪が海外移住した。これは富豪層の15%にあたるという。

国防予算やインフラ投資を抑制して、社会保障を充実する以外にこれからの中国が安定成長を達成する方法はない、と私は考えている。それには政府主導でない市場主導型の経済に移行する必要があるが、共産党の自己否定につながる部分があるので、簡単には行かないのだろうが。

 

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