昨日(3月25日)米国株は製造業耐久消費財受注が前月比マイナス1.4%(市場予想は0.2%プラス)だったことが景気鈍化の前兆と受け止められ、バイオ株・ハイテク株を中心に大幅に値を下げた。ダウは292.60ポイント(1.62%)下落、ナスダックは118.21ポイント(2.37%)下落した。
東京市場では一時日経平均が350円ポイントしたが、最終的には275.08ポイント(1.4%)で引けた。サウジアラビアがイエメンの反政府派フーシHouthiに空爆を開始したことから、原油高・円高が進んだことも悪材料だった。Google Financeの画面を見ると、全世界の株式市場はほぼ真っ赤(赤はマイナス)で、インド市場など軒並み1.6%ほど下げている。
2,3日前までは、日経平均の2万円越えも近いという声が聞こえていたが、中々簡単には行かないようだ。
これがコレクション(10%以上の株価下落)の前兆なのか、それともひと時の春嵐程度でおさまるものなのかはまだ分らない。
世界的に株価上昇のピッチが速かったので、一種の高所恐怖症が起きているのだろうか?恐数指数と呼ばれるとVIX指数は13%上昇して15.44になった。
GPIFなど公的年金資金の買いが牽引してきた日本株相場も曲がり角に差し掛かったようだ。これからは企業価値を見極める時代だな?と思っていると、野村證券から㋃にローンチする「日本企業価値向上ファンド」という投信の案内がきた。
アイディア自体は良いと思う(販売手数料や信託報酬は高いが)が、大手証券会社がこのようなファンドを出してくる時は、直観的には相場の曲がり角だな?という気がしている。