1カ月ほど前に登山用雨具を新調した。モンベルに行くと雨具の種類は多く、値段の幅も大きい。生地の防水浸透性の違いにより松竹梅があるのだ。
だがより正確に言うと、性能の差よりも、特許(登録商標)のネームバリューによる差が大きいのではないか?と私は考えている。
一番有名なのはゴアテックスだ。私も長年ゴアテックスを愛用してきた。性能に不満はないが、欠点は値段が高いこと。夏用の薄手の雨具でも2万円はする。3千メートルの稜線を雨の中一日歩き続けるのであれば、ゴアテックスが必要だろうが、強い雨の中を長時間歩かないことにすれば、ゴアテックスの性能(+名前)は要らないかもしれない。
今回私が選んだのはモンベルが開発したドライテック®という防水透湿素材を使ったレイントレッカーという商品だ。値段は10,800円だからゴアテックスの半額である。
さてその雨具を実際の登山で使おうと考えていたが、そのチャンスは中々巡ってこない。
なぜなら6月、7月の週末は「明らかに雨」という日が多く山に行く機会がないからである。
新しい雨具を着るのはもっぱら家の周りを歩くとき位だ。街中の弱い雨であれば当然のことながら、レイントレッカーは気持ち良く雨を弾いてくれる。
「疾風に勁草を知る」という言葉があるが、雨具の良し悪しを判断するには、やはり山に行って強い風雨を経験する必要があるようだ。