金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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アマゾンとの提携でSlackの面白さを活かせるか?

2020年06月08日 | デジタル・インターネット

先週アマゾンとチャット大手のSlackが提携するとニュースが発表された。テレワークなど仕事でSlackを使っている人には関心のあるニュースだろうが、それ以外の人にはあまり興味がない話だとは思う。

私はたまたまある会社のテレワーク戦略をアドバイスする立場にあるので、Slackについては実際に無料版を利用して、使い勝手を評価してきた。

結論からいうとSlackはかなり使える。もっともSlackが使えるということは「Slackが提供しているチャットそのものが使える」という点と「SlackがSaaSの連携者として持っているポリシー的なものが使える」という点に分けて考える必要があると私は考えている。

「Slackのポリシー的なもの」全体を捉えている訳ではないが、私が興味深く感じているのは、「アプリやソフトウエアに自然言語で命令を伝えるようにしようとしている」点だ。

具体例を示そう。

「電話やメール等でミーティングのスケジュールが決まり、それをカレンダーに記入する」といったことや「部下やチームメンバーに誰々に電話して欲しい」という指示を出すということはビジネスの世界では頻繁に起きることだ。

その都度カレンダーアプリを開いたり、メールを書いて部下に指示を出すのは手間がかかる。

Slackを使っているとこれらのことが、言葉を話す感覚で簡単に処理することができる。(正確にいうとslackが出資し提携しているベンダーのアプリとslackを連動することで処理ができる)

たとえば「6月19日(土曜日)午後3時 新商品会議」を自分のカレンダーに書き込むには、Slackのメッセージ欄に「/todo @me(または自分の名前~ポップアップする)新商品会議 June 19 p.m. 3:00」と書き込んで送信ボタンを押すだけだ。

これは自分のカレンダーに書き込むという命令だが@以下を他人の名前にしたりあらかじめ設定したグループ名にすると他の人のカレンダーに簡単にタスクや予定を書き込むことができる。

この/todoを使って部下やチームメンバーに指示を出すこともできる。この場合は「電話してくださいね」と丁寧語を使うだろう。日付と時間は英語を使うが文章は日本語で記述できるという優れモノだ。

このような機能はビジネス以外つまりボランティア活動や趣味の世界あるいは友人・家族の間でも活用できるものだと私は考えている。

つまり一つのプラットフォームから自然言語を書く感覚でアプリを操作する・・・ということが一つの流行になるとすればslackはその先端にいる可能性は高い。

もっとも自然言語の利用が流行になるかどうかは疑問だが。

 

 

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