金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ドコモのTOBで救われた9月のパフォーマンス。資産運用も運が作用

2020年09月30日 | 投資
 9月の「長期運用ファンド」の運用はつい一昨日まで散々だった。米国のハイテク銘柄の売りで8月の稼ぎが吹っ飛んだ状態だった。9月の中頃には「8月の含み吹き飛ぶ秋の風」などと戯言を書いていた。
 ところがである。昨日NTTがドコモにTOBをかけることが発表され、TOB価格は時価の4割増しの3,900円に決まったため、「長期運用ファンド」で保有していたドコモ株が急騰したので運用成績が急速に持ち直した。
 ドコモ株は配当目的で保有していた~というか私の見方では日本株で成長銘柄を見つけるのは、小さな潮溜まりで大物を釣るほど難しい~のだが、思わぬことでキャピタルゲインを得て幕引きとなる次第。
 このことからの教訓である。
 資産運用結果の良し悪しもかなり運が作用するものだ。
 これは人生におけるキャリア形成に似ている。
 アメリカの社会心理学者クランボルツ博士は、キャリアの8割は運で決まると喝破したが、資産運用のかなりの部分は運が左右していることは間違いない。
 「風が吹けば桶屋が儲かる」の筆法でいうと「菅が首相になればドコモの投資家が儲かる」であるが、無論こんなことは予想できなかった。携帯料金の値下げ懸念から早々とドコモ株を手仕舞いした人もいるだろう。
 所詮は運に過ぎないのである。資産運用のかなりの部分は。
 
コメント
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