まん延防止等重点措置の適用により、大きなな教室での日本語レッスンは中止していますが、一対一のレッスンは続けています。
昨日も日本に来て3年になるカナダ人男性と彼が持ってきた「上級へのとびら」というテキストブックを使ってレッスンをしました。
彼はかなり日本語を読むことができますし、英語教師という職業柄文法の勘所は分かっていると思いますが、「日本語は難しい」と言います。
「何が難しいのかね」などと話している内に彼がテキストブックの「と」という文字にwithと訳を振っているのに目が留まりました。
全体の文章は「彼は〇〇と言った」という趣旨の文章でした。「と」という言葉は「友人とレストランに行く」ような場合はwithですが、〇〇と言ったという場合の「と」はthatでしょう。
「と」という助詞の使い方はこの程度では留まりません。北風が吹く「と」寒いという場合は順接ですし、雨が降ろう「と」行かなければならないという場合は逆接の仮定条件を示します。英語でいうと「と」はandにもbutにもなりうるということでしょうか?
このように状況によって意味が変わる「と」のような言葉は個別に使い方・使われ方を勉強しないといけないので日本語は難しいと外国人の人は感じるのかもしれませんね。