昨日(3月9日)米国株は大幅に反発した。S&P500は2.6%、ダウは2%、ナスダックは3.1%上昇した。テクニカルには、ダウはコレクション相場を脱し、ナスダックは弱気相場を脱したということらしい。
原因は原油価格の急落である。国際的なベンチマーク・ブレント・クルド・オイルの価格は13%下落した。下落した理由はブリンケン国務長官が、UAEが原油増産に応じる可能性があると示唆したことや、イラクがOPEC+の要請があれば増産に応じる可能性があるとロイターが報じたことだ。
一昨日までの株価下落の大きな理由は原油価格の高止まりで、インフレが続き、景気が悪化するという懸念だった。これがOPEC+に増産の可能性が出てきたので緩和された訳だ。
でもこれで株価が底値が確認されたというのは少し気が早いだろう。
どんな弱気相場にも反発はあり、どんな強気相場にも利食いの売りに押された下落はあるものだ。
OPEC+の+は主にロシアを意味する。少し前までOPECはロシアからの原油が西側諸国に入ってこない場合、その穴埋めはできないという態度をとっていたが、UAEの動きはこれに反するものだ。OPEC+内の対立がまとまるかどうか気になるところだ。
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