昨日発表された8月の米国消費者物価指数は前年同月比8.3%上昇した。これは6月の9%、7月の8.5%よりは低下しているが、市場予想の8%より高かった。このため来週の連邦公開市場委員会で大幅が利上げの決定が確定的だと市場は判断した。
大幅利上げの見込みを受けて、株、債券、オイル、金など総ての資産が売られた。
このところ原油価格の低下などから8月の消費者物価上昇率が鈍化するのではないか?という予想が強まり株価が上昇基調にあった。確かに原油価格は下落したが、エネルギー・生鮮食料品を除く8月のコアCPIは、前年同期比6.3%上昇した。これは6月と7月の5.9%より高い水準で物価上昇がより多くの商品やサービスに広がったことを示唆している。
政策金利の引き上げ幅予想については、それまで誰も予想していないかった1%利上げを予想する人が昨日午後には34%に達した。一方それまで0.5%の利上げを予想していた人は9%いたが、昨日の午後にはゼロ%になった。
つまり大方の金利市場参加者は0.75%の利上げを予想しているが、それ以上の利上げを予想する人も増えているという状態だ。ドルは上昇し、1ドル144円後半で取引されている。
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