金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

高校同期会にブログを利用してみる

2010年09月12日 | デジタル・インターネット

昨日(9月11日)わが母校京都教育大学附属高校第2期生の関東地区の同窓会が如水会館であった。あったというと他人任せな感じがするが、実は数名のOBと一緒に僕が幹事を務めて、卒業以来初めての地区同窓会を実施した次第だ。今年は同窓生の大半が還暦を迎える年。髪の薄くなった同期を見ると密かに安心感を覚え、腹の出た仲間を見るとちょっと優越感を感じ、若々しい連中を見ると落胆する・・・同期会とは楽しくもありちょっと胸騒ぐ場でもあるのだ。

さて幹事の役割として僕はかなり写真を撮った。問題は撮った写真の配布方法である。プリントして封筒で送るのはコストと手間がかかる。電子メールに添付するという方法もあるが、大量の写真を添付するとメール配信が行われない。

そこで考えたのがパスワードで保護した「掲示板」のようなところに写真を掲載して見たい人は見て好きな写真をダウンロードして貰うという方法だ。

その掲示板を何にするか?だが、ITに通じている仲間であればgoogleが提供するPicasa web が一番便利だ。ただしPicasaを使うにはグーグルのGmailに口座を開く必要がある。これは無料ですぐ出来るのだが、僕らの仲間の全員がそこまでインターネットを駆使している訳でもないし抵抗もあるだろう。

そこで私のブロブに一つ新しいブログサイトをぶら下げることにした。タイトルは「付属高校同窓会」、ただしこちらは会員専用。パスワードを入力しないと入れない設定をした。OCNのブログ人の場合コントロールパネルから「サイトをパスワードで保護する」という設定は簡単にできる。

この方がPicasa webより閲覧者には手間がかからないが、ダウンロードする写真の画質は低いという問題がある。

なお「同窓会」ブログをメンバー全員が書き込みできるようにして掲示板のような使い方をすることも可能だ。このあたりは写真ブログの反響を見てから考えようと考えている。

同窓会もITを活用すると運営が効率的になりそうだ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅氏と小沢氏の主張バラバラ、でも良いこともある・・というが

2010年09月10日 | 政治

今日(10日)の読売新聞朝刊は「菅氏と小沢氏の主張バラバラ・・・外交停滞懸念の声」という見出しで内外から日本の外交停滞に対する懸念の声が上がっていると述べている。これが大方の見方だろう。

だが興味深いことに米国外交問題評議会の日本担当シーラ・スミス女史は9日付のエッセーで「二人の主張がバラバラでも日本の国民や日本以外の人にとっても良いことはある」と論じている。

何故良いことがあるのかというと「この党首選キャンペーンを通じて『政治的論点』~日本の経済的選択を見ることができるからだ」と女史は言う。

小沢氏は昨年の総選挙のマニフェストを日本の将来の設計図とし、地方自治体に使途自由な助成金を出し、政府の無駄な支出を減らし、マニフェストで約束した子供手当ての満額支給を推進しようとする。

一方菅首相はこれらのアイディアは現在の日本が直面する現実の前では軌道に乗らないと主張する。菅首相は民主党に恐怖を起こさせる消費税引き上げのみならず法人税の改正を含む税制改革を検討することを求めている。

スミス女史は「菅首相の主張は理にかなっているように見えるけれども、根本的な疑問が残る。それは菅首相がいかに日本の経済成長を促進し、円高の影響に対処するかという点だ」と述べる。

一方スミス女史は小沢氏については数年間彼は政治的主張を明らかにしていないので、彼のコメントに海外は注目していると述べる。

「政治家に対する日本人のフラストレーションは高い。菅・小沢競争は多くの日本人にとって自己中心なドラマに見える。だけど日本にとってオープンな政策議論の習慣を発展させることは、日本の政治家が目指す方向を明らかにする上で必要なことだ」と女史は続ける。

最後に女史は「日本人にとって本当に必要なことは献身的なリーダーシップである。日本をどのように変えるかという抽象的概念を政治的課題として組織化することが必要だろう」と結んでいる。

☆   ☆   ☆

スミス女史は概ね親日的なコメントを書く人だが、このコメントも「困難な状況の中にポジティブなものを見いだそう」という好意的なものと考えられる。

ところで菅氏・小沢氏の党首選キャンペーンを通じて、国民は~選挙権があるのは民主党関係者だけなのだが~両氏の政治的主張や政治手腕に信頼を高めることができたのだろうか?

私はこの点大いに疑問を感じている。何故疑問を感じてるかというと菅氏の場合は「雇用拡大」や「経済成長」というwish(願望)は述べられているが具体的筋道が不明確だからである。

一方小沢氏の場合は「マニフェスト堅持」を掲げているがこれもwishであり、「無駄の排除」だけで財源を捻出することは不可能なことが明らかになっているので、主張が空理空論になっている。

では何故二人の政治的ゴールあるいはwishに具体的筋道が立たないのかというと、その原因は民主党が政権奪取過程で自由市場経済を不当に悪者にしたということに尽きると私は考えている。

09年の衆議院総選挙後の連立政権樹立時の三党合意文書は「小泉内閣が主導した競争至上主義の経済政策をはじめとした相次ぐ自公政権の失政によって、国民生活、地域経済は疲弊し、雇用不安が増大し、社会保障・教育のセーフティネットはほころびを露呈している」と述べている。つまり諸悪の根源は競争主義的経済政策にあったという訳だ。

また鳩山由紀夫氏はある論説の中で「冷戦後の今日までの日本社会の変貌を顧みると、グローバルエコノミーが国民経済を破壊し、市場至上主義が社会を破壊してきた過程といっても過言ではないだろう」(大竹文雄氏「競争と公平感」より引用)と述べている。

つまり民主党は政権奪取の旗印として「グローバリズムや市場経済主義」を攻撃し、それが自縄自縛になっているのである。

もっとも民主党は国民の反市場主義的な考え方に乗っかったから政権を獲ることができたと考えるべきかもしれない。「競争と公平感」によると2007年におけるPewReseachの「貧富の格差が生じるとしても、自由な市場で多くの人々はより良くなる」という考え方についてあなたは賛成するか?という意識調査について日本人は49%の人しか賛成していない。(アメリカは70%、中国は75%の人が賛成)

市場主義と適切な競争が経済成長の源泉であることは他国を見ると明らかなことである。ただし競争の敗者に対するセーフティネットと敗者復活のチャンスは提供しなければならない。競争とセーフティネットは対立するものではなく、補完しあうものなのだ。

民主党党首選の論戦が上滑りに終わるのは、この基本的原理に立ち戻れないところに問題があると私は考えている。

私は消去法的に菅首相の勝利を期待しているが、彼の指導の下経済成長が行えるかどうかはこの原点に立ち返ることができるかどうかにかかっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尖閣問題で不用意な発言をした鳩山を戻してはいけない

2010年09月09日 | 政治

7日午前、海上保安庁の巡視船と中国の漁船が接触した問題で海上保安庁は公務執行妨害容疑で中国漁船の逮捕状を請求している。外務省は在日中国大使館の参事官を呼び抗議、一方中国側は外務次官が丹羽大使に日本の巡視船による中国漁船による停船に抗議している。

これは昨日(7日)の日経新聞朝刊の抜粋だが、この部分だけを見ると尖閣列島の日本の領有権の正当性を危ぶまれる方がいるかもしれない。

一般の国民が領有権について疑問を持ち、歴史的経緯を調べることは大いに結構なことであるが、疑問を呈する人が一国の首相である場合は話は全く異なる。

鳩山前首相は今年5月27日の全国知事会議で中国が領有権を主張する尖閣諸島問題に関して「帰属問題に関しては日本・中国の当事者同士でしっかり議論して結論を見いだしてもらいたい」と誠に不勉強かつ国益に反する発言を行った。

尖閣諸島についてわが国は1895年より領土に編入することを閣議決定しており、領有権について争う余地がないことを主張している。

その詳しい根拠については外務省のHPをご参照 → http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html

中国および台湾政府が尖閣諸島に関心を持ち始めたのは1969、1970年に行われた国連の海洋調査で大量の石油資源が埋蔵されている可能性が報告されてからのことだ。

1970年以前の地図では中国・台湾とも日本領と認識していたと思われるという記述がある(ウイキペディア)。

尖閣諸島問題が筋の余り良くない問題であることは中国政府も認識していて、この問題で突出しようとする民族主義者の動きを抑えてきた。

今日(8日)の日経新聞によると中国政府は昨日小グループ(40名)による日本大使館に対する抗議行動を容認した(8月に抗議行動は当局が認めなかった)が、これはガス抜きを図ったと見るべきであろう。

ニューヨーク・タイムズによると日頃好戦的な中国のGlobal Times紙は社説で「中国は人々に尖閣海域に入ることを炊きつけていない。日本政府は偶然この海域に入る中国船に対して過剰反応することを謹んで欲しい」と述べている。

尖閣諸島問題とはこのように微妙な問題なだけに、一国の首相の不用意で無責任な発言がとんでもないオウンゴールになる可能性がある。

巷間、来週の民主党党首選挙で小沢前幹事長が選ばれた場合、論功行賞として鳩山前首相に外交面の重要ポストを用意するというウワサを聞く。

だがこの微妙な時期に鳩山氏だけは外交ポストに戻すべきではないと私は主張したい。それは尖閣問題に対する不当な発言を日本政府が追認したという印象を周辺諸国に与えるとともに、今後の不用意な発言が日本の国益を損ねる危険性が高いからだ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「じゃらん」の評点、実感に合いますね

2010年09月08日 | インポート

「じゃらん」はインターネットのホテル予約サイトだ。僕自身はホテルの予約にじゃらんを使うことはほとんどないが、この1週間の間に泊まった宿屋の評判と自分の印象を比べてみたくなって「じゃらん」の口コミ評点を調べてみた。

対象となったのは立山・室堂の「みくりが池温泉」(4.4点)、松島の「松島センチュリーホテル」(4.3点)、鳴子温泉の「幸雲閣」(3.9点)だ。( )内はじゃらんの評点。

この総合評点の順番は僕の印象とぴったり一致する。今まで行楽地の旅館を選ぶ時に「じゃらん」の評点を参考にしていなかったがこれからは利用しようかなと考えている。

ところで今回僕は次の観点から温泉宿を評価してみた。

【空調施設の良し悪し】

最初がエアコンの状態。ただ冷えれば良いというものではない。睡眠時の静寂さは大きなポイント。一番良かったのはみくりが池温泉。標高2,500mの室堂ではエアコンは不要。天然の風の中静かに眠ることができた。次に良かったのは松島センチュリー、静かでかつパワフルなエアコンだった。ダメなのは幸雲閣。エアコンの音がうるさくて明け方目が覚めた。

【食事の地産地消度・味・工夫】

松島センチュリーが良かった。ここの夕食は「セミバイキング方式」。案内された席には向付やお刺身、カニなどが準備されているが、お鮨・天ぷら・牛タンなどはバイキング形式で取りに行くスタイル。これだとバイキングの「わさわさ感」が軽減され、かつ食べたいものを必要な量だけ食べることができるので宿泊客・ホテルともに無駄がない。食材は地産の野菜・さかなを豊富に取り入れていた。

幸雲閣は量は十分過ぎる位なのだが、地場の食材をほとんど使っておらず新鮮味がなかった。みくりが池温泉は山小屋風ながら中々美味だった。

【温泉】

3つの温泉宿とも良かった。松島は温泉地としては新顔ながら、サウナ・水風呂ありで施設は最高。湯の質は東日本の横綱格・鳴子温泉に軍配をあげよう。でもみくりが池温泉も良かった。この項目は点差が少ない。

【アメニティ】

夕食後星座の観察会を開いてくれたみくりが池温泉がダントツ。松島センチュリーや幸雲閣は「部屋でテレビを観るかカラオケでもしてください」という感じ。ただ幸雲閣は夕食後、近くの秘湯・中山平温泉まで送迎バスを仕立てていたからこれは加点ポイント。

今年の夏は暑過ぎたので、空調の良し悪しにやたらと関心が高かった。だが宿泊施設の原点は「安眠して疲れを取る」であるから、空調設備の良し悪しは最大の評価ポイントだろう。ここでつまずくと食事が良くても風呂が良くても挽回は困難だ。

空調やベッドについて詳しく評価したサイトがあれば是非利用してみたいものである。

それと「星座観察会」のようなイベントがあると楽しい。旅行者の多くはカロリー摂取過多の悩みを抱えているだろうから、お腹を膨らます工夫より、カロリーを消費しながら楽しんで貰うようなイベントを期待したいものである。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かもめ飛ぶ松島

2010年09月08日 | 旅行記

9月5日塩竃神社に参詣した後、松島まで遊覧船に乗ることにした。神社の表参道から本塩釜に戻りかけたところでタクシーが来たので早速飛び乗った。この辺りで流しのタクシーを見かけることはほとんどないのだが、これも神様のご縁かもしれない。

2時に出る遊覧船はガラガラである。船の中でエビセンを「かもめの餌です」と売りに来るオバサンがいた。野生の鳥に人間の食べ物を与えるのはどうかなぁ・・と考えていると後ろの席の若い男性二人がエビセンを買い、かもめに投げ始めた。

何枚か写真を撮らせてもらう。

塩釜から松島への船旅は50分。船のアナウンスは左右の島の名前やいわれを放送しているが、余り興味がわかないのでぼんやりと過ごしていた。

松島の写真を撮ったのは翌日の朝のこと。県立植物園のある福浦島に渡って島を半周しながら何枚か写真を撮った。

福浦島に渡る橋の長さは250m、陸地側に料金ゲートがあり200円の通行料を取るが僕らが渡った時間は朝8時過ぎと早かったため料金は取られなかった。

松島の絶景に感動するあまり俳句が生まれなかった芭蕉。僕はただ暑さのあまり、気に入った写真を撮ることができず、福浦島を後にした。猛暑の夏は旅に不向きである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする