先日家族に祝い事があったので、その報告方々富山から京都に短い旅に出かけました。
旅をしながら改めて「高齢化社会とは幾つになってもお金がかかる社会なんだ」と実感しました。
巷間「高齢化社会:65歳以上の人が総人口に占める割合が7%以上」「高齢社会:65歳以上が14%以上」「超高齢社会:65歳以上が21%以上」という説明があります。以前はこの区分は国連の定めという説明がありましたが、専門家が調べたところ、国連文書に明記された箇所はなく、現在はあまり使われなくなっていると思います。
従って昔?の定義では現在の日本は「超高齢社会」(65歳以上の比率が27.7%に達している)なのですが、このエントリーでは「高齢化」という言葉を使いました。高齢化という意味は、長寿化に伴ってライフサイクルが後ずれしている社会を私はイメージしています。ライフサイクルが後ずれする例としては、晩婚化・晩産化をあげることができます。
もっとも高齢化が晩婚化・晩産化にどの程度影響を与えているのかはわかりません。晩婚化の大きな理由の一つは「独身の自由さや気楽さを失いたくない」というもので、これは親の世代の高齢化と関係がないと思います。
一方晩婚化のもう一つの大きな理由の「経済的に余裕がない」という問題については、いつまでも中高年層が働き続けることで若者の仕事を奪っている可能性があり、高齢化社会の影響を受けていると思います。
それはさておき、ライフサイクルが後ずれしていることは、年を取っても冠婚葬祭等のお付き合いが続くことを意味します。
下世話にいうと高齢化社会とは幾つになっても交際費や交通費などお付き合いにかかわるお金のかかる社会なのです。
そのお金を賄う一番良い方法は、長く働くことなのでしょう。沢山稼ぐ必要はありませんが、お付き合いにかかわるお金を痛みを感じずに出せる程度の仕事をある程度続けることができれば良いなぁと私は考えています。