金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ネパール観光事業支援募金はICT技術をフル動員して

2020年08月30日 | うんちく・小ネタ
 コロナウイルスは世界中であらゆる国とあらゆる人にダメージを与えています。経済や科学技術の面で世界をリードする国々も対応に苦しんでいます。しかし懐(ふところ)の深い先進国は、コロナで疲弊した人や業界を支援する手段を持っていますが、多くの発展途上国は懐が浅く、コロナは弱者を直撃しています。
 トレッキング等外国人の観光に依存しているネパールの観光業界もコロナウイルスの直撃を受け喘いでいる典型的な業界です。
 私たちはネパールを支援するNPO法人やネパールトレッキング経験者を中心にネパールの親密旅行会社を支援する寄付金募金活動を開始しました。
 私は発起人の一人となり、また事務局として募金の依頼や受取人との連絡を担当しています。そこで気が付いたことは「このような海外援助の募金活動はICT技術のフル利用が必要」ということです。
 ICTというのはInformation & Communication technology (情報通信技術)の略です。Communicationは「通信」と訳されていますが、本当に重要なのは「意思の疎通」です。単にメッセージを送れば良いというものではありません。読み手の慈善の心を動かすような文章力。一方複雑になりがちな事務処理を最新のアプリを使って簡素にかつ統合的にオーガナイズする・・・
 中々やりがいのある仕事です。ITC技術の活用の一部を紹介してみましょう。

ZOOM会議 ネパールの旅行会社の社長を交えてZOOM会議を実施。ネパールのコロナウイルス感染状況と政府のロックダウン政策や観光再開に関する見通しなどを確認する。
支援趣意書の作成とSNSで情報発信 読み手の心に届く支援趣意書を作成し、山仲間で作っているフェイスブックに掲載する。またフェイスブックに参加していない人向けにはメールで依頼開始。
 ここで気が付いたのですが、フェイスブックの力は凄いです。多くの仲間からすぐ「協力する」という返事を頂きました。フェイスブックを使っている人は共感性が強いのかもしれませんね。
③ネパールあて送金方法の検討 フェイスブックの仲間から海外送金にはTrasferWiseが良いというアドバイスを貰い、同社を使う方向で準備に入っています。従来の銀行に頼らないフィンテックの活用になるでしょうね。
Formsを使った募金情報の一元管理 募金をして頂いた方にはネパールの旅行会社の社長からお礼状を出して頂く予定なので、ローマ字氏名・メールアカウント・募金額(口数)などのデータベースを作成する必要があります。
 これらの情報をメールなどで頂いて転記していると手間がかかる上転記ミスのリスクがあります。そこでマイクロソフトのForms(Office365に入っている)というアンケート調査アプリを使うことにしました。
 これは簡単にいうと飲み会などのスケジュール調整に使う「調整さん」を高度化したものです。寄付をされる方が記入されたデータは自動的にエクセル化されるので、わざわざデータベースを作る必要がありません。

ということで「募金」活動もICT技術を活用して行うことになります。ICT技術の中にはZOOMのようにコロナウイルスの影響を受けて利用者が急拡大しているものもあります。コロナが世の中の動きを加速している一例でしょうね。

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デイトナで山中湖2周、日陰は涼しかったです

2020年08月29日 | サイクリング
今日8月29日土曜日晴。朝起きて思い立って、山中湖にサイクリングに出かけることにしました。車に電動アシスト自転車を積んで郊外に出かけ、気持ちの良いサイクリングをする、というのはデイトナを買った時からの目標でした。しかし猛暑が続き中々チャンスがありませんでした。来週は天気があまりよくなさそうな上、雑用も多いので今日行くことにしました。
出発する前にインターネットで渋滞情報を調べたのですが、「渋滞情報はなし」。コロナで人々の動きが変化してしまったので予想がつかないから予報なし、ということです。
府中インターから中央自動車道に入るとやはり混んでいました。午前7時に自宅を出て山中湖に到着したのが9時ですから想定していたより30分以上時間がかかりました。
湖畔の無料駐車場にマイカーを止めて、逆時計回りにサイクリング開始です。湖を一周するコースは高低差があまりなく、ほとんど電動アシストの力を借りなくても楽に走ることができました。直射日光に当たると猛烈な暑さですが、木陰のダウンヒルは気持ちが良かったですね。
このコースでヒルクライムがあるのは、パノラマ台に登るコースですが、今日は富士山が雲に覆われてたのと熱中症を警戒してパノラマ台は敬遠しました。でも湖一周では物足りないので2週28㎞程度走りました。
富士五湖には色々なサイクリングコースがあるのですが、もう少し季節が良くなってから本格的にチャレンジしたいと思います。




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業績・株価絶好調のセールス・フォースが1千名のポジションを削減

2020年08月27日 | 資格・転職・就職
今年の第2四半期(5~7月)で過去最高の売上を記録し、更に売上が伸びると予想を発表したセールス・フォース。来週からダウ銘柄に選定される予定の株価は昨日1日で26%も上昇した。
 そのセールス・フォースが、全従業員54千人の約2%に相当する1千名のポジションを削減すると発表した。これは1千名を解雇するという意味ではない。
 非成長分野のポジションを減らして、成長分野の雇用を拡大するという戦略の中で、配置転換を希望する人には60日間の余裕を与えて、社内での新しい職探しのチャンスを与えるという。
 また社内で新しいポジションに着地できなかった人には半年分の給与を支払って離職させる予定だ。会社の報道担当者はWe are helping them find the next step in their careers, whether within our company or a new opportunity(彼等が彼等のキャリアの中で新しいステップを見つけることを会社は支援している。それが当社の中であれ、(社外の)新しい機会であれ)と述べている。
 この言葉は美しい。だが実態はどうだろうか?
米国の企業では、担当職務ベースで雇用契約を結ぶ。たとえば経理部の課長とか、金融機関向けセールスの担当者という具合にだ。だからある業務を縮小する(例えば金融機関向けセールスを縮小)とその部門の担当者が要らなくなる。この場合日本の会社であれば、金融機関向け営業マンを成長分野(たとえばIT企業)向けの営業マンに配置転換するといったことが可能だが、米国ではそうは簡単にはいかない。成長分野では優秀な人材を社外からも探すので、社内で新しいポジションを見つけるのは容易でないことも多いだろう。

 コロナウイルスを追い風にして業績を伸ばしたが、そこで働く従業員は楽ではなさそうだ。
 WSJは同社のベニオフ社長の次の言葉を伝えている。

Mr. Benioff, on the analysts call, said the pandemic has been a trying time for his company’s employees, with a third suffering mental-health challenges.
  ざっと訳すると、「ベニオフ社長はアナリストとの電話で、コロナウイルスの感染爆発は当社の従業員にとって試練の時で、社員の1/3はメンタル・ヘルス上の困難を抱えていると言った」ということだ。
 Mental-health challengesという言葉がどれほど深刻な状況を指すのかは記事からは不明だが、社員の1/3が程度の問題こそあれ精神的な負担を感じているというのは、異常という気がしないでもない。業績の良い会社は良い会社なりの問題がある、ということか・・・
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夏を乗り切るイージーパンツ

2020年08月27日 | うんちく・小ネタ
8月も終わりに近づきましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
この暑い夏を乗り越えるために、私が今年愛用したのが写真のイージーパンツです。これはユナイテッドアローズのバーゲン価格(5千円程度)で買った商品で、生地はポリエステル90%・ウール10%です。さらりとした触感で少々汗をかいてもまつわりつきません。かなりダボダボでセンターの線も入っていません。「ビジネスにはラフだなぁ」と思いましたが、オフィスに着ていってっもそれ程違和感はありませんでした。
コロナ騒動と夏の暑さで来客が減っていたのも助かりました。

すっかり定着したクールビズですが、周りを見回すと上半身はラフになっても下半身はぴったりしたズボンを履いている人が多いです。だけど一度イージーなパンツを履くと着心地の良さにやめられなくなりますね。

テレワークが増え、外部の方との打ち合わせがZOOM中心になってくる中猛暑が続くと、私はイージーパンツのシェアが拡大すると思っているのですが如何なものでしょうか?




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FDA、回復期血漿療法の緊急承認でS&P500高値更新

2020年08月25日 | ライフプランニングファイル
米国のFDA(食品医薬品局)は8月23日(日曜日)、重篤なコロナウイルス症例の治療のために、回復した患者から採取した抗体に富む血液成分である回復期血漿の使用を許可したと発表した。

 このニュースを受けて昨日(24日)の米国株は堅調に推移し、S&P500は34.12ポイント(1%)上昇し、3,431.28ポイントの新高値を記録した。
 昨日高騰したのは出遅れていた航空会社など旅行関係の銘柄だった。
 アメリカン・エアラインは11%、ユナイテッド・エアラインも10%近く上昇した。
 8月は残すところ後1週間。余程の悪材料がでない限り今年のサマーラリーは好調なフィナレーを迎えることは間違いない。
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