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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

アップル好決算で株安に一旦歯止めだが・・

2022年01月29日 | 投資
 昨日(1月28日)の米国株式市場は、好決算で株価が7%上昇したアップルを始めこのところ値を下げていたハイテク銘柄が反発し、ダウは1.7%、S&P500は2.4%、ナスダックは3.1%上昇した。これで3週間連続の株価下落基調に一旦歯止めがかかる形になった。
 経済統計では連銀が注目しているコア個人消費支出指数の発表があり、12月は対前年比4.9%となった。これは1983年9月以降で最も高い指数だった。
 また企業が従業員に支払う給与・福利厚生費は、昨年比4%上昇と労働省が発表した。これは2001年以降で最も高い水準で労働需給のひっ迫が人件費を押し上げていることを示している。ただし季節調整後の第4四半期の人件費の伸びは1%とその前の四半期の1.2%より鈍化していることに着目してWSJは労働コスト上昇の緩和の兆しが見えると報じていた。
 久しぶりに反発した株式市場だが底値を確認したというには早過ぎるかもしれない。
 CNBCのジム・クレイマーは底を確認するには売り手がもっと売り疲れる必要があると述べている。また彼は金曜日は空売りで週を越すのに不安を感じる人がいるので買戻しにより株価が上昇する傾向があると述べていた。
 
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アメリカの退職者は株式投資の比率が高いというが・・

2022年01月28日 | 投資
 WSJにOlder investors have a lot of money in stocksという記事がでていた。
 アメリカの退職者は金融資産に占める株式比率が専門家の推奨する資産配分比率より高いという記事だ。
 記事によるとフィデリティの2千万人の顧客をベースにした調査によると、60歳から67歳の確定拠出年金の投資家の約4割は67%以上を株式投資に振り向けていた。
 個人の資産配分に関する伝統的な知恵は、歳を取るのに合わせて株式投資比率を下げるというもので、フィデリティは退職者や退職が近い人については株式投資比率を57%以下にすることを薦めているので4割の人はこのガイドラインを越えている訳だ。
 アメリカの退職年齢の人たち、つまりベビーブーマーが株式投資に強気な理由は2000年以降の何回かの相場急落が比較的短期に回復され、その後順調に株価が伸びたという成功体験に基づいている。
 だが過去の成功体験がいつまでも繰り返されるかどうかは分からない。
 記事は「理想的な資産配分比率を越える株式投資は思い切って売ってしまいなさい」と薦め、少なくとも年に1回か2回リバランスしなさいと薦めている。
 この記事をどれ位のアメリカ人退職者が真剣に読み、推奨するところを実践するかは分からないが、もしかなりの人が実践すれば大きな売り圧力になるだろう。
 だが私はその懸念は少ないと考えている。人は中々個人的な体験から抜け出せないからだ。株式投資で成功した体験を持つアメリカ人退職者は株式投資に傾斜し、株式投資で失敗した日本人退職者は銀行預金に資金を死蔵する。
 正解は一つではない。株価の下落局面にどれ位耐えることができるか?にかかっているからだ。また持っているポートフォリオの復元力にもよる。復元力の高い米国株をコアにした株式投資で2年程度の相場低迷を乗り切る自信があれば大幅に株式投資を減らす必要はないと思う。もちろんこの時期ある程度キャッシュポジションを高めることは必要だが。
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米連銀3月の利上げ示唆

2022年01月27日 | 投資
 昨日(1月26日)2日間のFOMCを終了した連銀は3月のFOMCで政策金利を引き上げることを示唆した。
 連銀声明は「経済状態は金融政策のサポートを必要としないほど強い」とのべ、連銀が目標としていた「インフレ率2%と完全雇用」が達成されたので、債券購入を3月で終了し、政策金利の引き上げを行うというメッセージをマーケットに送った。
 連銀声明は投資家が予想していたよりタカ派的だったので、国債金利は上昇し、ダウとS&P500は下落したが、ナスダックは上昇した。
 このところ下落が続いていたハイテクセクターではマイクロソフトの好決算が好感され同社株は0.7%上昇。またセミコンダクターのエヌビディアは2%上昇した。
 私はそろそろ株価は底値に近付いてきたと感じているが、大きな不確実性が少なくとも2つはある。一つはオミクロン株だ。最近の英国の研究ではコロナ感染者の99%はオミクロン株である。
オミクロンはデルタより重症化するリスクは低いと言われているが、米国のデータではオミクロンによる平均死者数がデルタのそれを上回ったことを示している。今後の経済成長に与えるオミクロンの影響力は大きい。
 そしてもう一つはウクライナ情勢。
 不安要因があるので大きな投資はできないが、打診の底値買いをしてもよいタイミングだと私は考えている。

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コロナワクチン(3回目接種)簡単に予約が取れました

2022年01月26日 | デジタル・インターネット
 今日市役所から追加接種用の接種券が送られてきたので早速QRコードから集団接種会場を予約しました。
 「2回目の接種から8カ月を経過した日以降」にワクチンを受けることができますが、シニア(65歳以上)は7カ月経過で受けることができます。
 前回は大手町の大規模接種会場に出かけたのですが、今回は地元市役所の庁舎の中で受けることができるので交通費がかかりません。
 また予約もスマートフォンで簡単に行うことができました。
 国や自治体のデジタルトランスフォーメーションについては遅い、手間がかかるという批判の声もありますが、追加接種に関しては非常にスムーズに予約ができたと思います。
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ダウ1,000ポイントの下落がプラスに持ち直し~潮目は変わるか?

2022年01月25日 | 投資
 昨日(1月24日)の米国株は午前中大きく値を下げダウは一時1,000ポイント以上下落したがその後買いが入り99ポイント(0.3%)上昇で終わった。
 WSJによると日中1,000ポイントも下落したダウがプラスに転じるまで値を戻したことはかってないという。
 急速に値を戻した理由は底値買いの動きが高まったためだ。昨年末にかけての株高で手を出しにくくなっていた銘柄の音が崩れて手が届くところに来たことが大きい。昨日の反発相場をけん引したのはテスラや半導体メーカー・エヌビディアだった。
 それにしてもこの1月はよく売られた。私の小さなポートフォリオも評価額を約半年前にレベルまで下げた。コツコツ積みあがってきた評価額が僅か半月で飛んでしまう荒れた相場。WSJは相場の状況をcarnage(大虐殺)と呼んでいる。
 この半月ほどで株式や仮想通貨などリスク資産の評価額はどれほど値を下げただろうか?そしてどれほどの含み益が吹き飛んだだろうか?
 それはcarnageと呼ぶにふさわしい。しかし実際には死んだ人はおらず(知っている限りでは)、ペーパー上の損得で一喜一憂した人が多かったのかもしれない。相場は今週のFOMCを着目しながら、売られ過ぎにはチェックが入るという正常な対応を示した。
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