江坂遊さんのショートショート集『仕掛け花火』(講談社ノベルス)が復刊されています。
もとの本が出たのが1992年12月だから、15年ぶりの復刊ですか。歳月が流れるのは速いなあ。
解説は、最初の星新一さんのものに加えて、最相葉月さんが新たに書かれている。ショートショート専業という孤高の道をゆく江坂さんに対する熱い思いが溢れた、素晴らしい文章です。
それにしても、1980年からずっとショートショートを書き続けている作家がいるとは、現代の奇跡といっていいのではないだろうか。最相さんの解説によれば、今年のお正月に江坂さんから届いた年賀状には、総数が「745編になりました」とあったそうだ。驚くべき偉業が成されつつあるのですね。