惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

『探偵小説の父 森下雨村』

2007-11-25 20:58:15 | 本と雑誌
 最近は釣りエッセイの方が有名だったりしますが、森下雨村という作家・編集者がいました。「私家版SF事典」の「森下雨村」の項にも書きましたが、実は私の遠縁にあたる人です。

Usonden  この雨村については、詳しい履歴や仕事の内容などが知られておらず、日本のミステリについて語るには欠かすことのできない人物でありながら、情報はほとんどない状態でした。

 今回、ご子息の森下時男氏が雨村の生涯についての本を上梓なさいました。現在、雨村について知ることのできる唯一の本といえます。
 ミステリファン、研究者だけでなく、明治生れの男が青雲の志を抱いて上京、探偵小説を日本に根付かせながら、突如として田舎に引きこもり釣り三昧の暮らしに没頭するという、波乱に富んだ伝記として、多くの方に楽しんでもらえると思います。

 定価は2310円(税込み)。出版社は文源庫(電話:03-5281-8765)。
 全国の書店でも取り寄せてもらえると思います(取次:日本地図共販/ISBN:978-4-903347-06-6)。1人でも多くの方に読んでいただければ幸いです。