今日は朝から都心に出かけて「SFセミナー2014」を聴講。
会場は虎ノ門にある発明会館。初めての会場なので早めに出かけましたが、当てにしていたバイクの駐車場が工事中で利用できず、別の駐車場へ行こうとしたところ、ナビの誘導が変な具合に。
虎ノ門ヒルズの完成にともなう道路の付け替えで、データと一致しなくなったようです。迷った形で、新名所の地下トンネルをくぐって新橋付近まで行ったりしました。
が、別ルートで舞い戻り、会場には余裕をもって到着。1限目から無事、聴講することができました。
内容は以下のとおり――
- 「第1回ハヤカワSFコンテスト」デビューまでの軌跡
- 「世界内戦」下、SFに何ができるか
- 仁木稔さんと樺山三英さんに、評論家の岡和田晃さんが「伊藤計劃以降」のSFにできることを問いかける。樺山さんが昨年、書いて某文芸誌に掲載を拒否された後、〈季刊 メタポゾン〉に載った「セヴンティ」の話が興味深かった。大江健三郎「セブンティーン」に触発され、70歳のネトウヨを描いた問題作だそうです。読みたい。
- ロラン・ジュヌフォール『オマル』を起点に、非英語圏SFを語る
- 早川書房から刊行されたフランスSF『オマル』の訳者・平岡敦さんと作家/翻訳家/古書研究家の北原尚彦さんが、フランスSFを中心に語り合う。サンリオ文庫以降、しばらく途絶えていたフランスSFの紹介が再開され、英米SFの行きづまりを感じていた向きには嬉しいことになりつつあります。
- 「世界文学はSFの宝庫だ!」
- 世界文学を主軸にSFも楽しむ書評家・豊崎由美さんと、SFを基点にして世界文学を読む牧眞司さんとが、両者の面白さを語り合う。どちらも本を紹介する口舌が鮮やか。すごく読みたくなります。
- 豊崎さんが『紙葉の家』のオビの謳い文句を読み上げたりして、何度も英文学のT教授を引き合いに出すので、牧さんが「どうしてそんな話題を振るんですか?」と訊ねると、豊崎さんは「だって、(某騒動を)ハタから見てると面白いんだもん」。困った愉快犯なのです。
この後、夜の合宿企画ではさらにアブナイ話題やSF落語などがあるのですが、私は昼企画だけで帰宅。世界卓球の中継を観なくては。昨夜の女子団体・対オランダ戦は凄かった。