惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

蟇蛙

2014-10-11 20:47:30 | 動物

 今年のノーベル平和賞は近年になく印象深いものでした。女性や子どもの教育に関する活動を評価したものですが、子どもは豊かで安全な環境で育って欲しいと、心底、願います。
 子どもって、大人の予備軍ではないんですよね。この世に生まれた瞬間から、幸福をつかむ権利をもった一個の人格。
 子どもへの教育は良い大人を育てるためではなく、子ども自身が自らの向上心を満たし、可能性を感じることができるためのものでなければならないと思います。

 

 夕方、駅前の書店で雑誌〈現代農業〉特集:コンテナ大活躍(おもしろい!)を立ち読みしての帰り道。甲州街道沿いにある児童公園の脇を歩いていると、道路の端っこにガマ蛙がうずくまっているのに遭遇しました。
 側溝のところで動かないので、下手をすると車に轢かれるおそれがあると、心配になりました。そのまま進めば公園の植え込みに潜り込めるのですが、道路との間に、10センチほどの段差があります。もしかして、その段差を乗り越えられない?

 

 しばらく見ていましたが、動きません。やがて、車がやって来たので、私が横に立ち、ガードする態勢に。
 車が通過する時の振動がきっかけになったのか、蛙はようやく動き出し、前へ。
 段差をどうするのかな、と思って見ていると、難なく登りました。自分の身長ぐらいの高さは平気なんですね。

 

 

 写真は段差を登った後、また動かなくなったところを。
 たぶん、これから街燈の下あたりで、虫を狙うのでしょう。


杜鵑草

2014-10-10 18:20:58 | 草花

 国際宇宙ステーションから撮影した台風19号の写真に仰天。こんなのにやって来られてはたまりません。

 

 私が撮った写真はホトトギスの花。ユリ科の多年草。


 近所のお宅の庭から覗いているのを撮らせてもらいました。

 

 我が家にも鉢植えのホトトギスがあるのですが、夏の終わりに葉っぱを毛虫に食い尽くされてしまいました。
 暑い盛りだったので、見回りがおっくうになっていたのが敗因。気づいた時にはほとんど茎だけがニョキニョキと立っている状態。

 

 今年はダメか、と思いましたが、偉いもんで、また葉を出し、今、茎の先端につぼみをつけています。花はこの写真のものと少し違って、斑点が大きい。
 虫害のため遅れたとはいえ、いずれ咲いてくれるでしょう。来年はもっと気をつけてやらなければ。


丸葉縷紅

2014-10-09 20:39:21 | 草花

 毎年のように写真を載せているマルバルコウ。ヒルガオ科の1年草で熱帯アメリカ原産。

 

 

 近所の空き地で見かけるようになって数年ですが、今年はもの凄い勢いで繁殖していて、あたり一面が小さな赤い花で埋め尽くされています。
 可愛い花なので、つい目を細めてしまいますが、手におえない雑草として、大豆農家などは対策に手を焼いているようです。長い蔓が大豆に絡んで、生育を阻害する。種は大きくて丈夫で、毎年、必ず生えるようになる。根絶が難しいようです。

 

 国立環境研究所の「侵入生物DB」に載っています。
 江戸時代後期、嘉永年間に観賞用として導入されたものが野生化し、どんどん生育範囲を広げているようです。

 

 しかし、このデータベースを見ていると「侵入経路」「侵入年代」など、とんでもない悪党のように思えてきますね。まあ、実際、困りものではあるわけですが。
 近所の空き地のマルバルコウも、そろそろ退治した方が良いのでしょうか(市有地なんですけど)。


皆既月食

2014-10-08 20:45:41 | 自然

 旧暦9月15日で満月。3年ぶりの皆既月食です。
 あちこちでずっと素晴らしい写真が見られますが、一応、自分でも観測した記念に。皆既に入る直前です。

 

 夕方6時過ぎからずっと見ていたのですが、まず、満月の円盤の左下に黒い影が現れました。
 月よりもずっと大きな弧を描く影が下から月を覆ってゆき、いちばん上の部分の光が最後まで残っていました。

 

 その後、皆既に入ると、ぼんやり赤い円盤が空にかかったまま。「太陰」という言葉がぴったりの月でした。

 

 欠けてゆく月を見ながら、宇宙の何もない空間に地球の影が棒のように伸びている様子を想像しました。太陽にも地球にも面積があるので、濃さが異なる影の円錐が出来ているのでしょうね。
 ただ、その影に月が入ってゆく時の、太陽・地球・月の関係と動きとがよくわかってないのです。
 地球が公転しているから、影が移動し、月を覆ってゆくと考えればよいのでしょうか。その際、地球の自転は、月の見え方にどう影響しているのか。頭がこんぐらがってきます……。


台風一過

2014-10-06 20:53:05 | 季節

 台風18号、今朝、静岡県に上陸し、東京都心を直撃しましたが、多摩地域の我が家はコースから少し北に逸れていたせいで、明け方から朝にかけての雨以外は、ほとんど影響を受けませんでした。良かった。

 

 で、台風が通り過ぎると、あっという間にお天気は回復。肌寒かった空気も、ぐんと暖かくなりました。

 

 夕暮れ時、東の空には満月間近の月が。

 今夜は十三夜なんですね。中秋の名月の次の月の13日。
 散歩で通りかかった深大寺では「観月会」が開かれるとかで、山門の前に席がしつらえられ、大勢の人がお坊さんの法話や読経を待っていました。

 

 そのまま裏の墓地へ回ると、西の空には富士山が。
 夕焼雲がとてもきれいでした。

 

 〈ナンクロメイト〉11月号発売中。担当している新刊紹介欄で次の3冊をとりあげています――

 

  • ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス〈Ⅰ〉』(新潮社)
  • 望月諒子『ソマリアの海賊』(幻冬舎)
  • 尾崎真理子『ひみつの王国 評伝 石井桃子』(新潮社)

 

 『ひみつの王国』のことは以前にも触れましたが、とにかく石井さんその人が興味深いのです。ついつい、「ねえねえ、石井桃子さんて百合でショタコンだったんだよ」とか、言いたくなってしまいます(当たっているかどうかは、別にして)。