惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

河野通勢展

2014-10-16 20:54:20 | アート・文化

 市の文化会館展示室で開かれている「河野通勢展~その描写と想像の世界~」を観ました。

 

 「通勢」は「みちせい」と読むのが普通だそうです。大正・昭和(戦前)にかけての画家・挿絵画家。
 白樺派や「新しき村」などを通じて武者小路実篤との交流が深かったそうで、この展覧会も市内にある武者小路実篤記念館の移動展という位置づけになっています。

 

 これまで興味をもったことのなかった画家ですが、武者小路や白井喬二などの小説の挿絵や本の装丁でも活躍していて、文学史的にもかなり重要な人のようです。キリスト教を題材とした作品が多い一方、時代小説の挿絵でも達者な筆をふるっています。その取り合わせに不思議なものを感じました。

 

 ただ、観てて最も圧倒されたのは、若い時に描いたという風景画。ご自身が育った長野の自然をテーマにしたものが多いのですが、とりわけ植物の激しい生命力を写し取ったタッチに驚きました。これは凄い。

 

 主要作品は、ご子息がWeb上に開設している「河野通勢ギャラリー」で観ることができます。


腰痛

2014-10-15 21:08:25 | 健康・病気

 久しぶりに腰痛をやりました。庭木の剪定で無理をし過ぎたようです。

 

 原因は筋肉痛だと思います。でも、腰痛は単純な炎症なんかではないように感じますねえ。
 本当は何が、どう痛むのでしょうか。

 

 実は、若い頃から腰痛持ちで、座業をもっぱらとするようになってからは、定期的に激しい腰の痛みに苦しんでいました。
 軽減したのは、腰まわりのストレッチングとして真向法を始めたこと。それと、腹筋を鍛えたこと。
 これで、ここ20年ばかりは腰痛とは無縁だったのではないかな。

 

 今回、「腰に来たかな」と感じながらも、「最近はないから、まあ、大丈夫だろう」と甘くみてたら、結構、何日間も痛みが続きました。
 でも、昔に比べると、ずいぶん楽。日常生活にさほど支障は出ませんでしたから。

 

 痛みで腰のあたりがこわばっている時も、真向法をやると、かなり楽になります。コチコチになった筋(すじ)がほぐれていく感じ。
 明日からはまた庭仕事が再開できるといいのですが。


背高泡立草

2014-10-14 18:16:06 | 草花

 台風19号は夜半、ちょうど布団に入った頃に襲来した模様で、空で唸る風の音、外壁や雨戸を叩く雨の音が激しく、ちょっとウトウトしては起こされることの繰り返し。当地ではほとんど被害はなかったようですが、十分に暴れてくれました。

 

 明けると、抜けるような青空。気温も上がって、最高 26.7℃(隣町アメダス)。肌寒かった昨日と比べると、10℃以上違いました。

 

 今日の野の花はセイタカアワダチソウ。キク科の多年草。北米原産の外来植物。

 

 

 一時は迷惑な侵入生物の代表のような感じでずいぶん嫌われましたが、もうすっかり馴染んでしまいました。なぜか昔ほどには他の植物を駆逐しなくなったように思います。風土に応じて、おとなしくなった?

 

 キク科の花なので、中央の筒状花と周囲の舌状花とがあります。いくつものユニットが並んでいて、単独の大きなユニットからなるタンポポなどとは趣が違いますね。
 中央の丸く見える筒状花は両性ですが、細長い舌状花は雌性で、オシベがありません。とはいえ、どちらも種になります。省けるところは省いて、という合理主義の現れなんでしょうか。


台風19号

2014-10-13 20:07:44 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜観たテレビドラマのせいで、静岡県三島市の高校事情が気になりました。仏教系の男子高もカトリック系の女子高もないみたい。

 

 台風19号は九州南端部に上陸し、四国に進んで我が高知県を踏み荒らし、徳島を通過して、大阪を直撃するコースをとっています(午後8時現在)。

 

 東京西郊の我が家では、夕方になってようやく本格的に降り出しました。
 が、備えは早めにと思い、降ってない時間帯に鉢を倒れにくい配置にして、バイクのカバーを縛りました。他に抜かっているところはないかな。

 

 天気が悪くて暗くなるのが早いので、そそくさと雨戸を締め切り、蟄居態勢。どうか大したことなく通り過ぎてくれますように。


犬蓼

2014-10-12 21:27:39 | 草花

 台風19号は動きがゆっくりしていますね。今日、関東では何の影響もなし。備えも「明日にしようか」ということになってしまいました。

 

 写真はイヌタデ。タデ科の1年草。

 

 

 夏にも撮りましたが、今は花よりもむしろ、葉や茎の赤がきれいです。草紅葉というのでしょうか。

 

 別名「赤まんま」。
 中野重治の詩「歌」で――

 

     おまえは歌うな
     おまえは赤まんまの花やとんぼの羽根を歌うな
 

 と言われた「赤まんま」です。

 

 プロレタリア詩人は、ひ弱なもの、甘ったるいものを排斥し、人を鼓舞し、勇気づけるものを歌えと宣言したのですが、どうなんでしょう?
 へそ曲がりの私は、そう言われるとかえって「赤まんま」の朴訥で楚々とした美しさ、可愛さを弁護したくなります。ここにも強さはあるのだぞ、と。