金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

雪の蓼科山に遊ぶ

2009年03月22日 | 

3月21日(土曜日)長年登りたいと思っていた雪の蓼科山にようやく登ることができた。蓼科山は「日本百名山」の一つだ。深田久弥の「百名山」には「古い本によると、浅間山を北岳、蓼科山を南岳と呼んで、この二山を東信州の名山としている」とある。先月浅間山近く(浅間山や黒斑山は噴火で登れず)の東籠ノ登山に登ったのも何かの縁である。

さて登山前日の20日雨の中を車で諏訪に向かう。雨は昼前に上がり青空が広がってきたが、高速道路は大渋滞だ。三連休と本格的な春日和なので大勢の人が車を出しているのだ。天気が良くなったので、富士見パノラマスキー場によってゴンドラで頂上まで登り一本だけ滑る(車にショートスキーを入れていたので)。この辺りは気楽な一人旅の良いところだ。スキー場の人口雪はシャーベット状でコンディションは余り良くなかったが、甲斐駒ケ岳を左に見ながら八ヶ岳の麓に向かって滑る豪快さを楽しんだ。

夕方には今日の宿Villa B&B Hotelに到着。このホテルは夕食なしの朝食あり(食べない場合は料金を引く)のスタイル。

Bb2 

Bb3

翌日早いので私は朝食なし、6,300円で泊まる。夕食はビーナス・ロードをはさんだ向かい側にイタリアン・レストランと蕎麦屋がある。ただしこの日は蕎麦屋は休みなのでイタリアンを食べた。

21日朝6時に車を動かそうとするとフロントガラスに氷がびっしり張っていて融かすのに少し時間がかかった。昨日は暖かくて車の窓を開けて走る位だったが夜は冷えたのだ。6時25分女神茶屋のある蓼科山登山口到着。駐車場には6,7台の車が止まっていた。6時40分登山開始。駐車場から続いている雪道は凍てて硬く歩きやすい。

蓼科山は写真(写真は親湯の手前から撮ったもの)のとおりおわんを伏せたような山だ。山の真ん中に縦に白い筋が見える。これが登山道だ。

Tateshina_2

傾斜は一様ではなく、中段部分・標高2100m付近に台地がある。ここは標高1730mの女神茶屋と頂上2530mの丁度中間地点だ。8時10分に到着。私は中間地点の少し下からアイゼンを着けた。アイゼンなしでもかなり上部まで登ることはできそうだが、登山道ににじみ出た水が氷結しているところがあるのでアイゼンを使う方が早く安全に登れそうだった。

Amigasa1

空気の澄んだ針葉樹林帯を歩く雪の朝は気持ちが良い。やがて目の前に蓼科山最後の急斜面が見えてくる。

Amigasa2

登山道は浅いルンゼを辿っている。ルンゼを流れる雪解け水が凍ってガンガンになった斜面が時々出てくる。急斜面で振り返ると雪を被った御岳・中央アルプスの姿が美しい。右手には赤岳を盟主とした南八ヶ岳の荒々しい姿が見える(写真の真ん中が赤岳)。

Akadake

樹林帯を抜ける辺りから傾斜は一層急になる。ところどころ鎖が顔を出しているが使う必要はない。

Nobori

9時20分頂上着登山口から2時間40分の登りだった。中央の遠景は赤岳から編笠山に続く八ヶ岳南部の山並み。円く平たい頂上からは360度の山岳風景を堪能することができた。

Akadake2

低い山だが目に付いたのは上州の荒船山。航空母艦のような山容が意外に近くに見えた。諏訪地方と上州は近いのだ。

下山路ではこれから登る10数組のパーティとすれ違った。「天気に恵まれましたね」というのが今日の挨拶った。11時駐車場着。往復4時間20分である。天気に恵まれた雪の蓼科山は雪山初心者や単独行者には手頃な雪山である。

山を降りてから私は八ヶ岳連峰の麓を小淵沢までドライブした。左手には八ヶ岳連峰、右手には甲斐駒ケ岳が見える贅沢な景色が楽しめる好きな道だ。天気の安定しない2月3月だったが、新しい雪山を一つ登ることができたことに満足して私は家路に向かった。

コメント
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