金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

湯河原バジェット旅行始末

2009年03月07日 | 旅行記

2週間ほど前ワイフと湯河原に一泊旅行をすることに決めた。週末に新聞の折込広告を見ていたら「伊藤園ホテル」というチェーン店が安いホテルをあちこちに展開していることが分かったので、湯河原の「四季彩」という傘下のホテルを予約してみた。値段は夕食の飲み放題付で9,800円!。ここまで安いホテルに行く必要があるのかどうかは疑問だが、一度挑戦してみることにした。

ところで英語で「安いホテル」という場合普通 A cheap hotelというような直裁な表現はしない。大抵A budgetという言い方をする。Budgetとは「予算」という名詞だが、形容詞的に「つましい予算の」という使い方をすることがあるのだ。なおこれは私の感覚であるが、cheapには「安物・安くて悪い」という否定的なイメージがあるが、budgetには「安くて合理的」という肯定的なイメージがある。もっともこれはバジェットなホテルによく泊まるものの強がりかもしれないが。

さて旅行一日目の3月6日(金曜日)は強い雨。湯河原に行ってもすることがないので、小田原から箱根鉄道で二駅先の風祭に行き、かまぼこの鈴廣が経営している蕎麦屋(美蔵)で、ビールを一杯飲んでゆっくり昼食を取る。その後「かまぼこ博物館」などを見学。なおかまぼこ博物館ではかまぼこ作りの実習コースがあったが、こちらは作成と仕上げ待ち合わせて2時間かかる上、予約が詰まっていたのでやめた。

時間をつぶした後、湯河原駅からホテル迎えのマイクロバスに乗り4,5分でホテル到着。ホテルの建物は古いが部屋は普通である。風呂は源泉かけ流しではなく循環式だが広くて気持ち良かった。夕食はこの手のホテルに共通した固形燃料で煮る鍋や赤みのマグロ、茶碗蒸しといったところ。加えてバイキング形式でてんぷらなどを食べられるので、味はともかく量は十分といえよう。

問題は「酒」にあった。まず「冷酒」を試す。これは青竹の筒に日本酒を入れて氷の入ったボールで冷やしている。これは良い。問題は味だ。何とも水っぽいのである。そこで熱燗を試す。これも水っぽい。日本酒がまずいので、絶対に期待はできないが、万一ということもあるので「白ワイン」を一杯試した。ところがこれは少しアルコールが入ったぶどうジュースのようなものだった。

お酒を飲まないワイフは夕食を「まあまあ」と評価したようだが、私は日本酒・ワインの味があまりに悪かったのでホテルの評価は大減点だ。私の推測だが、旅行者に安さを訴求するため「9800円で飲み放題」までやるのは無理があるような気がした。旅行者の中にはお酒を余り飲まない人もいるので、宿泊+夕食を定額・低料金にしてお酒は別料金にした方が良いと思う。この手の不味い酒を飲まされるのでは私はごめんである。

バジェットなホテルは良いが、チープなホテルはいかんのである。

翌日は曇りながらかなり気温が上がったので、予定通り湯河原の不動滝(写真)を見て万葉公園付近を散策した。

Fudoudaki

その後湯河原駅から路線バスで幕山公園に行き、湯河原梅園を散策する。梅園は今が花盛りで大勢の人が来ていた。残念なことに梅は余り良い写真にならない。

Makuyama

その後小田原に行き小田原城を散策する。自慢ではないが小田原城に入るのは生まれて初めてだ。写真は天守閣の手前にあるイヌマキの大木。命を感じさせる木だ。

Inumaki

小田原城を見学し終わったのは1時半前、2時過ぎのロマンスカーで帰京することにした。この日はバスや電車の乗り継ぎが実にスムーズに行ったし、山道・坂道もすたすた歩いた。これは前日深酒をしていないからである。昔社員旅行などでは二日酔いで翌日バスでへばっていたという不名誉な経験があるが、これは前日美味い酒を飲み過ぎたからであった。前段でホテルの酒の悪口を行ったが、ひょっとするとホテルでは翌日の旅程の差し障りにならないように余り美味しいお酒は出さないようにしていたのだろうか・・・・。

Odawarajyou

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