金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

GWの飯豊山その(1)

2009年05月03日 | 

飯豊山に行くというと新潟の何人かの方からコメントを頂いた。飯豊山は新潟の皆さんに思い出の深い山である。さてその飯豊山登山に5月1日(金曜日)大学の後輩K君と二人で出発。午前9時にJR東小金井駅で待ち合わせ、3時過ぎには川入到着。この日は平日の金曜日なので車は空いていた。高速料金は川口から会津坂下(ばんげ)まで6300円。これが土日祝祭日には1000円になるという。安いことは歓迎だが渋滞も嫌だ。何か良い案はないものだろうか? さて早く到着したので登山口手前のキャンプ場まで車で様子を観に行く。キャンプ場までの道は川沿いの細い地道だが問題はない。夜は村杉荘に泊まって山菜料理を頂きながらご主人やご隠居の山談義を聞かせていただく。

5月2日快晴、午前5時前に車で村杉荘を出発。5分程で御沢(おさわ)登山口に着く。林道を10分程歩いて尾根に取り付く。この長坂尾根は別名「十五里尾根」とも呼ばれている。一里が十五里にも感じられる程厳しいことから名前が付いた。十五里は大袈裟にしろキツイ登りだ。一汗かいて午前8時30分地蔵山のコルに到着。ここから剣が峰を経て三国岳に続く稜線は鋭く尖り厳しい。

Kengamine1_2

剣が峰は飯豊連峰の縦走の中でも一番難しいと言われているところだ。

雪のナイフリッジに備えてアイゼンを付けて登ったが、所々に顔を出す岩場ではアイゼンが邪魔になった。

Seturyou2 

それでも幸いなことに雪の状態が良いので、ザイルを出すこともなく1時間半程で通過し10時過ぎに三国岳に到着。

切合小屋(無人の避難小屋)に12時過ぎに到着。寝袋などをデポして飯豊本山を目指す。当初の計画は「一日目は切合小屋泊まり、二日目に本峰往復後下山」というものだったが、連休中の高速道路の渋滞などを考え一日目に稼ぐだけ稼げることにした。午後3時飯豊山神社到着。標高は2102m、ここから飯豊本山(2105m)までは片道15分程だがアタックのタイムリミットなのでこれをもって今回の最高到達点とした。

飯豊本山小屋から見て眼を引くのはダイグラ尾根のピークだ。

Yama

飯豊山のように雪で白一色の山は写真に撮り難いがこの山は山襞の陰影があり、写真写りが良い。午後3時半飯豊山神社を後にして今日の宿の切合小屋へ引き返す。途中御秘所という曰くあり気な岩の難所がある。

Kudaru2

長かった春の陽もようやく傾く。下山路にある登りはこたえる。写真は草履塚。

Yukinokaichou

Kudaru3

自分たちの影が長く尾を引く午後5時切合小屋に到着。12時間の登山活動は終わった。12時間動き回るのは久し振りだ。若い(と言っても彼も50歳だそうだが)K君に引っ張れてできた話である。飯豊本山の頂上こそ踏めなかったもののほぼ目標を達成して私達はチューハイで乾杯をしながらご飯が炊けるのを待ちつつ長かった一日の思い出に花を咲かせた。

コメント (1)
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