金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Twist someone's arm (イディオム・シリーズ)

2009年05月01日 | 英語

Twist someone's arm を直訳すると「ある人の腕をねじる」ということだが、「圧力を加えて嫌がることをさせる」という意味で使われる。エコノミスト誌に次の文章が出ていた。

As the  deadline for achieving an out-of-court restructuring of Chrysler neared, it appeared that the Treasury’s twisting of arms was getting results. (原文一部省略)

「クライスラーの法廷外でのリストラ計画作成の期日が近づくにつれて、財務省の圧力が実を結び始めた」

圧力はpressureでも良いのだろうが、twist armというと嫌がる利害関係者に豪腕を振るうイメージが浮かび上がってくる。オバマ大統領はクライスラーのチャプター・イレブンは再生のために必要な「外科的手術」だと述べたが、チャプター・イレブンが成立するかどうか不確実さは残っている。つまり債務者が「会社更生」で受け取ることができるものより、「会社清算」で受け取るものの方が多いと判断すれば、更正計画は認められない。

財務省は公的資金を投入しているJPモルガンなど大手4行には圧力を加えることができるが、公的資金に無縁なファンドなどの腕までねじる力はない。この問題どうなるだろうか?

コメント
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